2017年1月10日 (火)

妻の風邪と買い物

 妻は私の知らないところで買い物するのが好きなようだ(正確に言うと、私が知っていようがいまいが、欲しい商品を定価の数10%の値引で買うのに執着している)。実は妻は年末からの風邪が治っていない。それなのに早く治そうとしない生活態度に、私は最近苛立ち気味である。

妻:「昨日の夜、ネットショッピングしちゃった」

私:「風邪ひいてるんだから、早く寝ないとダメでしょ」

妻:「ショッピングしたら治ると思ったんだけどなー」

私:「治るかい!」

妻:「まだ体調悪い。足りないのかなー買い物が」

私:「……」(口だけは元気だ……)

(2017年1月10日記)

2017年1月 4日 (水)

突然の電話

 昨日の夕方5時半過ぎ、買い物から帰る途中、携帯電話が鳴った。妻から買い物の追加の電話かなと思って携帯を取り出すと、夕闇のなか登録してある派遣会社の社名が表示され光っていた。三が日なので仕事の連絡は勘弁してほしいと思ったが、やり過ごしても後々いいことはないと直感した。

 電話に出ると、私の職場を担当している営業の人だった。「私を直接雇用したいと派遣先が言っている」ということを伝える電話である。雇う際の条件も具体的な話として出てきた。派遣会社はこの話、どう受け止めたのだろう。電話での話しぶりからは、困っているのかどうか、私に任せるつもりなのか全く伝わってこない。

 私は初めて聞いたようなふりをして、「よく考えてからご連絡します」と回答した。ここで、気になる追加情報を聞かされた。予定していた派遣期間が延長されるという。これは、今の同僚と一緒に働き続けている期間中に、私が契約社員成りすることを意味する。同僚の派遣期間の終了と同時に、一人残った私がひっそりと契約社員成りするということにはならないのだ。

 私は周囲の目にどう映るのだろうか。以前妻が、「「裏切者!死ね!」ってロッカーに書かれるんじゃない?」と吐いた冗談を、気楽に受け流せなくなってきた気がする。


(2017年1月4日記)

2017年1月 2日 (月)

妻が太る理由(?)

 元旦夜に、『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日)を見た。これといってやることのないお正月に、毎年観るのを楽しみにしている娯楽番組である。今回呼ばれたゲストの中で、私は堀江貴文氏(ホリエモン)に注目したが、番組初めに妻の目を惹いたのはスレンダーな女優・三田佳子さんであった。

妻:「三田さん、体細いなー」

私:「ほんと、確かに細いね」

妻:「こういう女優さんは太らないなー」

私:「しょっちゅうテレビに出るから太れないんだね」

妻:「うんうん。あたし普段出てないから」

私:「……」

(2017年1月2日記)

2017年1月 1日 (日)

新年早々

 年末、妻の実家で姪っ子に会った。大学生になっていた彼女はオシャレになっていた。髪は茶色がかっていて、自分で染めているという。高いお金を出して美容院に行って、自分の好みの色に仕上がらなかったら嫌だから、とのこと。話を聞いて、私も次は自分で染めようかなと思い始めた。早速妻に相談したところ、珍しく親身になって聞いてくれた。

妻:「美容院に勤めたことがある人が職場にいるけど、染めるための液はとても安いんだって。値段が高くなるのは手間賃ですって言ってたよ」

私:「じゃあ僕も、姪っ子みたいに市販のものを買って、自分でやろうかな」

妻:「一人で染めるの?」

私:「一緒にやってよ。後ろの髪は見えないからやってもらわないと……。後ろだけ白髪だとおかしいでしょ」

妻:「じゃあ5,000円になります」

私:「カネ取るんかい!」

 新年早々、お金の話になるのであった。

(2017年1月1日記)

2016年12月28日 (水)

「髪切ったんだ」に続く言葉

 朝何気なくテレビを見ていると、今若い女性の間で“すっぴん風メイク”が流行っているということだった。私はお化粧に限らず、女性の見た目の変化を当人に伝えるのは躊躇する。下手をすると、褒めたつもりが、変なおじさん視されかねないためである。

 こんなことを妻に言うと、妻も「あたしなんか、女の人が髪を短くしたのに気が付かないことがあるよ」という反応が返ってきた(私は気は付くから、気分が良くなった)。妻に共感してもらったと早合点した私は、調子に乗って話を続けたのだが、これが迂闊だった。

私:「「髪切ったんだね」って女の人に言っても、俺なんか後の言葉が続かないんだよね」

妻:「「髪があっていいなあ」じゃない?」

私:「言うかあ!」

(2016年12月28日記)

2016年12月27日 (火)

段取りを 台無しにする 物忘れ

 私は“出たとこ勝負”みたいなことが苦手で、できるだけ前もって準備しておきたい性分である。準備というと少々大袈裟なので、“段取り”くらいの表現が丁度いいかもしれない。が、その段取りが空振りに終わった“事件”がこのところ立て続けに起こった。

 ある日、夕食の支度を買って出た私は、妻が食べたがっていた天ぷらを作ることにした。海老、アジ、かき揚げ、さつまいも、カボチャ、肉、ゴーヤなど、揚げる具材を山ほど用意して、次々と熱した油に投じていった。ところが、食べ終わって暫くしてから冷蔵庫を開いて「しまった!」と思った。スーパーで買っておいた、おろしてあるアジの身を入れっぱなしにしていたのだ。天ぷらを揚げている間、なぜか一度もアジのことを思い出さなかった。

 別の日の夕食。妻のと二人分アボカドサラダを作って、お皿にラップをかけて冷蔵庫に入れておいた。食べる直前まで冷やしておくためである。それかメインディッシュの調理に取り掛かって、出来立てを食べたのだが、食後にこのサラダの存在を思い出した。もう別腹用のデザートを食べる気分になっていたので、サラダに戻ることはできなかった。

 “事件”は料理にとどまらない。浴槽を洗った後のこと。ゴミを外のゴミ置き場へ出しに行っている間にお湯を入れると効率的だなと思った。寒い外から戻った時、お風呂に入れるお湯があらかた入っているはず、という寸法である。

 ところが、ゴミ出しを終えて戻っても、一向にお風呂が沸いたことを知らせる音が聞こえない。おかしいなと思って見に行くと、お湯を自動的に入れるボタンをそもそも押していなかった。このヘマにより、効率的どころか、寝る時間まで遅くなったのは言うまでもない。

 以上のようなことが重なって『段取りを 台無しにする 物忘れ』という自虐的な川柳が頭に浮かんだ。そして、さらに心配なことも出てきた。それは、起きたのが単なる物忘れなのか、それとももっと根の深い病気の兆しなのか、ということである。これから見極める必要がありそうだ。

(2016年12月27日記)

2016年12月26日 (月)

『SMAP×SMAP』最終回を見て

SMAP×SMAP』(フジテレビ)の最終回を少しだけ見た。妻は今までこの番組を毎週観ており、今回は長時間のため録画して後で再生するという。私が見たのは、SMAPのメンバーが力を振り絞って、ヒット曲を1時間近くメドレーで歌い続けた昔の映像だった。

 S
MAPファンは特別な気持ちで最終回を観たと思う。懐かしさ、感謝、悲しみなど入り混じったものがこみ上げてきたのではないだろうか。今回の最終回はグループの解散とセットだから、普通の番組が終了するのとはわけが違う。ファン心理がある程度想像できた一方で、私は思ったことがあった。

 
最終回の放送で、メンバーの生出演はなかった(らしい)。予め録られた番組の収録と過去の映像が流されたのであって、放送時間中にSMAPメンバーとテレビを観ているファンが直接向き合ってはいなかったのだ。同じ時間を共有しておらず、私は「ファンが置き去りにされている」と感じないわけにはいかなかった。アイドルグループはファンがいてこそだが、“アスリート・ファースト”(2020年東京五輪)ならぬ“ファン・ファースト”には程遠い終わり方だったと思う。

 意地悪な見方をすれば、最終回の収録が終わった時点で、SMAPメンバーの気持ちは切れて、番組が放送された日(今日)は、各自が今後の仕事のことを考えたり、年末年始の休みの準備をしていたかもしれないのだ。いや、収録自体だって、メンバーは全く異なる心境で臨んでいたかもしれない。以上のように考えると、やはりファンは置き去りにされたのだ。

 SMAPファンに真摯に向き合ったのは、むしろテレビ局の番組制作に携わった方々ではないか。例えば、膨大なストックの映像からこれはというものを探して編集し、ファンの視聴者に喜んでもらう、楽しんでもらう労力は大変なものだっただろう。

 そもそもファンというのは、アイドルなどの有名人に、“夢中にさせる魔法”をかけられる存在である。今回は、テレビ局がその“魔法”が解けないように力を尽くした一方で、肝心の“魔法使いたち”は魔法使いの服を脱ぎ捨ててその場を去り、それぞれ別の場所に向かって歩いていた……そのように私には感じられた。

(2016年12月26日記)

2016年12月25日 (日)

元気になって散髪へ

 ようやく喉と鼻がおさまった。風邪の完治にこれほど時間がかかるとは思わず、今も気分が晴れるには至っていない。去年も同じ時期に風邪をひいていて、歳を重ねるにつれて冬が苦手になりつつある(それに気がついてまた気が滅入る)。

 一応身体は元気になったので、気分転換も兼ねて散髪に行った。風邪の時は頭が寒くなるのが嫌だから、髪を切るのを先に延ばしてきたのだ。散髪&染髪から約2カ月経ったということで、2センチほど切ってもらった。イメージ通り短くなったが、頭の横(耳の近く)が急に白くなったのに気が付いた。今日は染めずにカットしてもらっただけだから、元々髪の長さがない箇所から白髪が浮き出てきたのは仕方がない。

 髪を染めた時は一気に若返るが、染めずに短くした時の反動は想像以上に大きかった。今日は以上、たわいもない髪の毛の話だったが、見た目は意外と大切である。これからどうするか(再び染めるか放っておくか)、妻に意見を求めてみるつもりである(ただ「好きにしたら」と言われそうな気がする)。

(2016年12月25日記)

2016年12月24日 (土)

「イチゴ、どこで買ったの?」

 今年のクリスマスは、妻が家でケーキを作るという。ケーキの生地(スポンジ)を焼き、クリームを泡立てて……という手間のかかる工程である。これは妻の領域だなと私は思い、作るところには全くタッチせずにいた。

 ただ、「イチゴを買ってきて」とお願いされた。クリスマスという季節柄、イチゴは数多く出回っているが、値段はそれなりにする。それにひるんで、近くのスーパーでやや少なめのパックを買って帰った。すると、しばらくして妻がこう言った。

イチゴ、どこで買ったの?」

 私はこの質問の真意を測りかねた。どこのスーパーでもいいではないか。そう思って、「ヨーカドーだけど、それがどうかした?」と聞き返した。次の言葉で、妻が本当に言いたいことが分かった。

イチゴの量が少ないから、どこで買ったのかなと思って」

 迂闊にも私は、ケーキに必要なイチゴの量というものを考えていなかった。ケーキの上に乗せるだけでなく、スポンジの間にも切ったイチゴを挟みこむのだ。ここに至り、自分の買ったイチゴが足りないことをはっきり理解した。

もう一回買いに行くよ」

 私の帰宅を待って妻が作りあげたケーキは、イチゴだけで原価が千円以上もする立派なものに仕上がった(当然、有り難く美味しく頂いた)。振り返ると、妻の受け答えは上手かったように思えてくる。「なんで、もっと多く買ってこなかったの?」と詰問調で言われれば、私はカチンときたり不機嫌になったかもしれない。真意を伏せたぼかした質問というのは、案外人の感情を逆なでしない賢いやり方かも、と思った。

(2016年12月24日記)

2016年12月21日 (水)

古風な妻

 今日は(も?)妻のことを少々。タイトルを『古風な妻』としたが、奥ゆかしい立ち居振る舞いを指したものではない。妻が口にする言い回しが昭和っぽい(ひいき目に見て平成とは言えない)ことが度々あることを言いたいのだ。

 ある日の朝テレビをつけると、アイドルグループの乃木坂46が歌っていた。メンバー全員お揃いの衣装だが、ちょっと変わった緑色のものを腰に巻き付けているのが目を惹いた。


私:「面白いベルトしてるよね」

妻:「違うこと考えちゃった。腰リボン……」

私:「“腰リボン”って、いつの時代やねん!」

 これは別の日の会話である。朝のテレビ番組『ZIP!』(日本テレビ)に、歌手のセレイナさんとそらという可愛い犬が全国各地を旅して回る『あおぞらキャラバン』というコーナーがあるのだが、ある土地でそらがエステを体験した。すっかり綺麗になって“別犬”のようになったそらに、セレイナさんが「女子力上がったね」と呼び掛けたその時の会話である。

私:「よく“女子力上げる(上がる)”って耳にするよね。“女子力”なんて言葉、昔はなかったなあ」

妻:「“女っぷり”じゃないの? 「最近女っぷりが上がったね」って」

私:「“女っぷり”! それはもう死語ちゃう?」

 そういえば、歌についても同じようなことが言える。妻はよく鼻歌みたいな感じで無意識に何かを口ずさんでいることがあるが、そのレパートリーは偏っていて、演歌や懐かしい昭和のヒット曲が多い(ここで具体的に思い出せないのが残念)。

 人のことは言えないが、もう新しい言葉とか曲を脳の奥深くに刻み込む年齢ではないのかもしれない。かく言う私も、今の若者が使う隠語や好んで聴く曲を覚えようという気は起きない。音楽で日頃聴いているのは、学生時代から社会人になって数年までの間の、好きだった曲ばかりである。

(2016年12月21日記)

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