短歌・詩・言葉遊び

2017年1月10日 (火)

妻の風邪と買い物

 妻は私の知らないところで買い物するのが好きなようだ(正確に言うと、私が知っていようがいまいが、欲しい商品を定価の数10%の値引で買うのに執着している)。実は妻は年末からの風邪が治っていない。それなのに早く治そうとしない生活態度に、私は最近苛立ち気味である。

妻:「昨日の夜、ネットショッピングしちゃった」

私:「風邪ひいてるんだから、早く寝ないとダメでしょ」

妻:「ショッピングしたら治ると思ったんだけどなー」

私:「治るかい!」

妻:「まだ体調悪い。足りないのかなー買い物が」

私:「……」(口だけは元気だ……)

(2017年1月10日記)

2017年1月 2日 (月)

妻が太る理由(?)

 元旦夜に、『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日)を見た。これといってやることのないお正月に、毎年観るのを楽しみにしている娯楽番組である。今回呼ばれたゲストの中で、私は堀江貴文氏(ホリエモン)に注目したが、番組初めに妻の目を惹いたのはスレンダーな女優・三田佳子さんであった。

妻:「三田さん、体細いなー」

私:「ほんと、確かに細いね」

妻:「こういう女優さんは太らないなー」

私:「しょっちゅうテレビに出るから太れないんだね」

妻:「うんうん。あたし普段出てないから」

私:「……」

(2017年1月2日記)

2017年1月 1日 (日)

新年早々

 年末、妻の実家で姪っ子に会った。大学生になっていた彼女はオシャレになっていた。髪は茶色がかっていて、自分で染めているという。高いお金を出して美容院に行って、自分の好みの色に仕上がらなかったら嫌だから、とのこと。話を聞いて、私も次は自分で染めようかなと思い始めた。早速妻に相談したところ、珍しく親身になって聞いてくれた。

妻:「美容院に勤めたことがある人が職場にいるけど、染めるための液はとても安いんだって。値段が高くなるのは手間賃ですって言ってたよ」

私:「じゃあ僕も、姪っ子みたいに市販のものを買って、自分でやろうかな」

妻:「一人で染めるの?」

私:「一緒にやってよ。後ろの髪は見えないからやってもらわないと……。後ろだけ白髪だとおかしいでしょ」

妻:「じゃあ5,000円になります」

私:「カネ取るんかい!」

 新年早々、お金の話になるのであった。

(2017年1月1日記)

2016年12月27日 (火)

段取りを 台無しにする 物忘れ

 私は“出たとこ勝負”みたいなことが苦手で、できるだけ前もって準備しておきたい性分である。準備というと少々大袈裟なので、“段取り”くらいの表現が丁度いいかもしれない。が、その段取りが空振りに終わった“事件”がこのところ立て続けに起こった。

 ある日、夕食の支度を買って出た私は、妻が食べたがっていた天ぷらを作ることにした。海老、アジ、かき揚げ、さつまいも、カボチャ、肉、ゴーヤなど、揚げる具材を山ほど用意して、次々と熱した油に投じていった。ところが、食べ終わって暫くしてから冷蔵庫を開いて「しまった!」と思った。スーパーで買っておいた、おろしてあるアジの身を入れっぱなしにしていたのだ。天ぷらを揚げている間、なぜか一度もアジのことを思い出さなかった。

 別の日の夕食。妻のと二人分アボカドサラダを作って、お皿にラップをかけて冷蔵庫に入れておいた。食べる直前まで冷やしておくためである。それかメインディッシュの調理に取り掛かって、出来立てを食べたのだが、食後にこのサラダの存在を思い出した。もう別腹用のデザートを食べる気分になっていたので、サラダに戻ることはできなかった。

 “事件”は料理にとどまらない。浴槽を洗った後のこと。ゴミを外のゴミ置き場へ出しに行っている間にお湯を入れると効率的だなと思った。寒い外から戻った時、お風呂に入れるお湯があらかた入っているはず、という寸法である。

 ところが、ゴミ出しを終えて戻っても、一向にお風呂が沸いたことを知らせる音が聞こえない。おかしいなと思って見に行くと、お湯を自動的に入れるボタンをそもそも押していなかった。このヘマにより、効率的どころか、寝る時間まで遅くなったのは言うまでもない。

 以上のようなことが重なって『段取りを 台無しにする 物忘れ』という自虐的な川柳が頭に浮かんだ。そして、さらに心配なことも出てきた。それは、起きたのが単なる物忘れなのか、それとももっと根の深い病気の兆しなのか、ということである。これから見極める必要がありそうだ。

(2016年12月27日記)

2016年11月28日 (月)

妻のボケ

 勝ち続ける人は幸せだが辛そうだ、と時に思うことがある。いつだったか、フィギュアスケートの羽生結弦選手がある大会で優勝した後のTVインタビューで、「次は4回転ジャンプに挑戦したいと思います」と高らかに宣言されていた。有言実行は理想だが、失敗した時の反動は大きく、誰でもできることではない。こんなテレビを見て、つい思ったことをコメントしたら、傍にいた妻が食いついてきた。

私:「人気者は大変だなあ」

妻:「いやー、それほどでも」

私:「羽生選手のことや!」

 
以上。僅か3行のやりとりから、夫婦の会話の要諦(?)を汲み取って頂ければ幸いです。

(2016年11月28日記)

2016年10月22日 (土)

感じのいいユーモア

 “秋休み”が終了した。一カ月ほどのんびりした日々を過ごしていたのだが、今まで何度か仕事をしている企業から、派遣会社を通じて募集があったのでエントリーをし決まったのだ。今週半ばの出勤日初日、その職場に着いて、私のような者がすんなり採用される理由を実感した。派遣スタッフ向けの30分ほどのコンプライアンス研修が終わると、早速業務開始である。仕事の勝手が分かっているから、マニュアルいらずで即戦力で働いてもらえる、というのは大きいに違いない。

 さて、朝一番、その職場の責任者から入室カードを受け取った時のこと。私が「また今日からよろしくお願いします」と挨拶をした瞬間、笑みを浮かべた責任者の口からこういう言葉が返ってきた。

「はじめまして」

 私はつられて笑うとともに、いたく感心した。これまでに山ほど顔を合わせて仕事をしてきたため、お互いに忘れているはずがないのである。それを、とても丁寧な所作の演技付きで「はじめまして」ときたものだから、私は「また余計なストレスなく仕事ができそうだな」と好感触を持った。

 職場で要職に就いている人には、こういうユーモアセンスが必要ではないかと思う。リーダーは、高い目標を掲げて、生産性の向上と長時間労働のミックスでそれを達成しようとするばかりが能ではない。結局、働いているのは、感情を持った人間なのである。働く者の心に、良い感情が生じるように行動するのは、優れたリーダーに求められる条件と言っていいのかもしれない。

(2016年10月22日記)

2016年9月11日 (日)

妻の食い意地

 テレビはあまり見ないと言いながら、私には毎週定期的に録画している番組がある。『マツコの知らない世界』(TBS)はその一つ。7月26日に流れた「豪華客船の世界」の回は、私がいつの日か時間をかけてのんびり過ごしたいクルーズを紹介していて興味深かった。

 番組を見て、今のクルーズには色々なタイプがあることが分かった。将来のクルーズの同伴者、妻の反応が気になるところである。夏に東北を巡る周遊ツアーが紹介されたところで、ちょっと聞いてみた。

私:「豪華客船で秋田まで行って、ねぶた祭りだって! 参加したい?」

妻:「全然。焼きぶたの方が食べたい」

私:「……」

 この夏、妻が痩せた気配はない。そしてもうすぐ味覚の秋、いや食欲の秋である。

(2016年9月11日記)

2016年9月 4日 (日)

徘徊の先後

 一周忌の法事が終わって家に戻ってくると、やはりというか、疲れがドッと出てきた。睡眠時間は確保していたが、何かをいそいそとやろうという気が起きない。そうした状況は、妻も同じだったのだろう。私が『もーさん』として最後にマッサージをしてから随分日が経っており、そこに、法事で家を離れていた疲れが加わったのだ。

妻:「ああ、肩が痛い。四十肩かな。そうだ。今晩の『もーさん』、予約しておこうっと!」

私:「『もーさん』がもし認知症になったら大変だね。肩とか揉めなくなるよ。“徘徊もーさん”になって、いなくなったりして(笑)」

妻:「あたしが徘徊するかもよ。「もーさんはどこ?」「もーさんはどこ?」って叫びながら!」

私:「……」

 妻の期待は大きかった。その夜、『もーさん』の両腕が、布団に突っ伏した妻の身体を揉みほぐしたのは言うまでもない。しかも、いつもより長時間に亘って、である。

(2016年9月4日記)

2016年8月29日 (月)

黒髪の壮年男子

 8月8日のブログに、頭を金髪に染めた大学の先生のことを取り上げたが、実は私にも“染髪願望”がある。相当白いものが混じってきているから、一度黒く染めて気分を上げてみたいと、柄にもなく考え始めているのだ。

 先日、テレビやネットで将棋の対局を観ている時に、羽生善治三冠が髪を薄茶がかった色に染めているのに気がついた。それまでは、確か白髪が少しあったはずである。染めた理由は、シンプルに《気分転換に》ということらしい。私の心は、この辺りから揺れるようになった。ある時、妻に打診してみた。

私:「羽生さんがこの間、髪を染めてたじゃない? 髪染めて気分転換できるのなら、俺もやってみようかなー」

妻:「マジックで塗ってあげようか?」

私:「……」

 私は、染めるのの検討は、マジックで塗りきれないほど白髪が増えてからにしよう、と思い直した。もちろん、そのとき髪がまだフサフサと残っていれば、の話である。

(2016年8月29日記)

2016年8月24日 (水)

四たび妻登場

 妻の勢いが止まらない。妻の職場には三十代半ば位の男性社員がいる。どういうシチュエーションかは知らないが、その人が「『めざましテレビ』のお天気お姉さんが好きです」と口にしたところ、それを聞いた女性陣が一斉に“引いた”という。すると、空気の変化を察してか、社員はひるまず攻勢に出た。

男性:「皆さんだって、若くて格好いい男、好きでしょう?」

 これに即座に反応したのが妻である。妻は私にこう報告した。

「「いいえ、主人が一番です」って言ってみたわ。そしたら、「うそーっ!!」て言われて、あなたに対する愛が疑われたわ(笑)」

 私は妻に事あるごとに、「職場では静かに大人しくしているんだよ」と諭しているのだが、どうやら守られていないようだ。ちなみに、妻が私一筋であるかどうかは  である。向井理、福士蒼汰、小泉孝太郎、ジョセフ・チェン他、多くの若くて格好いい男のファンであることを忘れずに補記しておきたい。

(2016年8月24日記)