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2017年1月

2017年1月13日 (金)

Xデー

 今日はどことなく朝から、職場がざわついている感じがあった。その理由が午後それとなく、私にも伝わってきた。責任者の方が、今日を最後に職場を去ることが分かったのだ。

 この責任者は、私を契約社員にすべく動いた張本人である。契約社員成りは急な話だったので、急ぐ理由を一度聞いたことがあったのだが、その時、「私実はもうすぐ辞めるんです」と小声で教えてくれていた。責任者は自分が会社にいるうちに、私の意思確認を早く済ませたかったのだ。

 
そのXデーが今日であった。責任者がいなくなることの影響が、私は気にかかっていた。何しろ、私の契約社員成りの話は、二人の間で、口頭で進められてきたものである。文書でのやりとりは皆無で、後任の社員の人からこの件で話かけられたことは一度もない。“私を呼び込もうと動いた人が途中で去っていく”というのは異常事態で、私には不安材料である。

 夜、責任者と最後の挨拶を交わした際、私を安心させようと「例の件は社内で手続きが進んでいます」と言ってくれたが、口約束で終わることはないのだろうか。私は根無し草になったような気分になった。“入社予定日”(=契約社員として働き始める日)は既に知らされているのだが、その日までに後任の人は本当に私の受入準備を進めてくれるのだろうか、と思う。

 色々書いたが、私がこれからやる(やれる)ことといえば、従前通りただ“待つこと”である。

(2017年1月13日記)

2017年1月12日 (木)

大きく落ち込んだ日

 今日はもう何もしたくないという気持ちで家路についた。仕事で大きなミスをした。今の職場で初めてである。原因は不注意などではなく、良かれと思ってやったことが結果的に裏目に出たのだが、自分の判断に頼り過ぎたことが、お客様に迷惑と手間をかけることになるミスに繋がった。

 初めは、自分一人で何とか処理できないかと考えた。しかし、隠して後で発覚した場合、言い訳できることは一つもないと思われた。ミスを報告するなら早い方がいい。意を決して、責任者と別の社員一人が座っている机に行き、神妙な面持ちで、反省の弁を交えながらミスの内容を報告した。

 私はかねがね、「派遣社員に責任なんてない」と考えてきた人間である。「仕事の責任は、基本的に社員が負うもの」だと思う。今でもこの考えに変わりはないが、私のミスの尻拭いは社員がやることになる。この日は次のような一文が新たに頭にのぼってきた。

「派遣が社員の仕事を増やしちゃいけないよな」

 ミスをした後私がやったことは、いわゆる“報連相”の一貫であり、特別なことではない。すみやかな報告が緩衝材になったのか、「後の対応はこちらで考えます」と責任者の方は穏やかに言ってくれて、少し気が楽になったが、陰鬱な感じがその後ずっと私の胸に漂い続けた。

 「派遣社員に責任なんてない」と考える私は、案外、責任感の強い人間なのかもしれない。

(2017年1月12日記)

2017年1月11日 (水)

「もう来たくない」

 昨日も残業である(1時間ほどだけだけど)。オフィスを出て、家路を急ぐ同僚5、6人が同じエレベーターに乗り込んだ。皆疲れていて、1階に下りるまで沈黙が続くかと思っていると、一人の男性が皆に聞こえる声で開口一番、こう呟いた。

「もう来たくない」

 彼からは今までも、仕事で大きなストレスを受けている“シグナル”が色々と出ていて、この発言はその延長線上にあるものだった。これを聞いた誰からも、笑いが起きなかった。「何言っているの!」と突っ込む声もなかった。皆、彼の気持ちがよく分かった上で、黙って聞いていたのである。

 派遣社員の仕事というと一般に、単純労働のイメージで、大きなストレスなど生じない印象を持たれるかもしれないが、現実はそう簡単ではない。職場で人と人が接すれば、そこには何かが発生するのであり、その中に摩擦や軋轢があってもおかしくない。あとは、人それぞれ強弱が異なるストレス耐性で、持ちこたえられるかどうかだ。

 ここでは具体的な話を何一つ書けないが、契約社員になるかもしれない私を覆うどんよりした気分も、「もう来たくない」と言った彼と同じところから生じているのである。悩みは……深い。

(2017年1月11日記)

2017年1月10日 (火)

妻の風邪と買い物

 妻は私の知らないところで買い物するのが好きなようだ(正確に言うと、私が知っていようがいまいが、欲しい商品を定価の数10%の値引で買うのに執着している)。実は妻は年末からの風邪が治っていない。それなのに早く治そうとしない生活態度に、私は最近苛立ち気味である。

妻:「昨日の夜、ネットショッピングしちゃった」

私:「風邪ひいてるんだから、早く寝ないとダメでしょ」

妻:「ショッピングしたら治ると思ったんだけどなー」

私:「治るかい!」

妻:「まだ体調悪い。足りないのかなー買い物が」

私:「……」(口だけは元気だ……)

(2017年1月10日記)

2017年1月 9日 (月)

コミュニケーションの流儀

 昨日は休日出勤をした。休日出勤は義務ではなく、「出られる方は是非……」という呼びかけに応じたものである。業務量が積み上がっているため、人手が多ければ多いほどよいというのが呼びかけた側の考えであろう。朝、平日同様に職場に姿を現した派遣スタッフは、私を含め4人であった。全体の頭数からすれば、多くも少なくもない人数である。

 お昼どき。休日ゆえ、食事ルームは閑散としていた。4人のうち1人は外食に出て、3人だけ中に残った。そのなかの1人(女性)に、「たまには一緒に食べませんか?」と誘われた。「“たまには”じゃなくて、“初めて”が正しいんだけどなー」と心の中でツッコミながら、私は彼女の座るテーブルへ移った。その女性とさして親しくもないもう1人は、同じテーブルの少し離れた席に座って既に食べ始めていた。

 私に声をかけた彼女と、食事をしながら仕事に関する会話をした。お互いに愚痴めいたことも口にしたけど、有意義で楽しかった。しかし10分ほど経って、彼女はスマホを取り出し画面を触り始め、黙ってしまった。家族からの連絡のチェックだろうと思ったが、私はちょっと違和感を覚えた。彼女は突然、一人の世界に籠ってしまったのである。こんなことなら、私はテーブルを移らなければよかったと思った。話をしないのなら、彼女の隣にいる意味がないではないか。

 彼女はスマホの世界から時々戻ってきて、思い出したように私に話しかけてきた。それに反応して私も言葉を発したが、気まぐれにスマホと行き来する彼女のペースに振り回され続けたのである。

 人によってコミュニケーションの流儀は違って当たり前だが、私はこういう昼休みの過ごし方は向いていないことを確信した。話をするのなら、食事をしながらちゃんと会話を楽しみたい。そうならないなら、一人で食べて、その後は昼寝か読書をして過ごしたいと思う。


 
もっとも昨日経験したような、食事ルームがごく少人数のシチュエーションは休日ならではと言え、そうそうないから、あれこれ考えずに平日はまた一人飯に戻るだけである。

(2017年1月9日記)

2017年1月 8日 (日)

将棋・三浦九段の潔白で感じたこと

 時間が経っているのでここで改めて書くまでもないが、将棋ソフト利用の不正が指摘されていた三浦弘行九段の潔白が明らかになった。日本将棋連盟のホームページに、昨年12月26日に行なわれた記者会見での谷川浩司会長の会見要旨が掲載されている。玉虫色の決着ではなく、三浦九段は白であるということだから、裏を返せば将棋連盟の動き方、対応に問題があったということになる。

《(不正を調査していた第三者委員会の)報告書では、三浦九段は不正を行っていないこと、常務会が出場停止処分を取ったのは妥当であること、この二つの結論を頂きました。 常務会の判断が妥当だったとは言え、結果的に三浦九段につらい思いをさせてしまいましたことは本当に申し訳なく思っております》
20161227日付『第三者委員会調査結果を受けて』より一部抜粋)

 今回の騒動は、将棋ファンのみならず一般の人の耳目を集めることになった。同じようなことを感じた人が多いかどうか分からないが、私が今強く感じるのは“冤罪”の恐ろしさである。週刊誌の報道の影響により一時は、三浦九段を「相当怪しい」「黒に近い灰色」と見る空気が醸成されていた気がする。

 疑念を持たれて一方的に竜王戦の出場機会を奪われた三浦九段は、今でも憤懣やるかたない気持ちだろうと想像するが、外野から見て意外に思うのは、将棋連盟が三浦九段を呼び出してヒアリングしたにも関わらず、三浦九段は白だという心証を持つに至らなかったことである。棋士仲間という身内の人たちが本人から直接話を聞いているのに、白という感触を得られなかったのはどうしてだろうと思う。

 主だった棋士が集まり、将棋ソフト利用を疑って三浦九段抜きで議論した際、怪しむ声への同調が重なって、疑念が増幅されていったのかもしれない。その場の空気が今回の“冤罪”を招いたのだとしたら……日本のどのような組織、集団でも起こりうる事象で、大変危険なことだと私には感じられた。

(2017年1月8日記)

2017年1月 7日 (土)

ボールを手放す

 私は昨日のTo Do Listに、派遣会社への返事を挙げていた。派遣先での直接雇用のオファーをすぐに受けるのは、いかにも「裏交渉していました」と言っているようで感じが悪そうに思える。そこで、1月3日に来た電話への返事を、少し空けて6日にすることにしたのだ。

 職場へ持参したお弁当を昼休みに食べた後、ビルを出て派遣会社に電話を入れた。幸い、この件の担当者は在席だった。もう予想していたのだろう。「今回の話、受けさせて頂きます」という私の意思表示への反応は、「そうですか」というもので、実に淡々としていた。

 今日7日から三連休に入ることから、私は6日のうちに職場の責任者に、派遣会社に返事をした旨報告しておきたいと思った。そのタイミングは、残業の後ぎりぎりにやってきた。入退室用のカードを返却する相手が、昨日はその責任者だった。渡しぎわに小声で、「例の件、派遣会社に返事しました」と囁くと、責任者は黙って頷いた。このやりとりは、誰にも気づかれていないはずである。

 こうして“ボール”は再び私の手を離れた。次のステップは、具体的な手続きということになろうか。今私が準備しなければならないことはない。待っている方が気分的に楽である。

(2017年1月7日記)

2017年1月 6日 (金)

聞くまでは訊かないという態度

 年末に姪っ子に会ったと書いた。大学生活のこととか、アルバイトのこととか色々聞いて積極的に会話を広げられなくもなかったが、私は殆どそういうことは敢えてしなかった。というのも、訊かれる彼女が嬉しい、楽しいと感じる話題かどうか、掴めなかったからである。

 おじ-姪の関係に限らず、もっと近い間柄であっても、根掘り葉掘り訊くのは好ましいことではない、と今の私は考えている(若い頃は無遠慮だった)。大学生活が面白くなければ訊かれたくないだろうし、バイトも嫌々行っているなら話をしたくないかもしれない。そういう可能性を考えると、単なる興味本位の安易な質問は人の心を踏みつけかねないと思うからだ。

 訊いていいかどうかの判断の一つのポイントは、その人から“訊いていいよシグナル”が出ているかどうかである。大学の授業について彼女の方から話し始めたら、「少し突っ込んで大学生活のことを訊いてもよさそうだな」という勘が働く。バイトが忙しいと彼女から口にすれば、「どんなバイトなの? どれくらいの頻度で働いてるの?」と訊いても大丈夫だと言えるだろう。

 訊かないという態度は、相手への無関心を必ずしも意味しない。自分の好奇心ばかりを原動力にしたり、ただ間をもたせるために無理やり会話を作るのは、思慮深く成熟した人間でありたいと常々思っている私の価値観に反するのだ。勿論、このことから私自身、他人に訊かれたくないことが沢山あることを言外に(?)匂わせているつもりである。

(2017年1月6日記)

2017年1月 5日 (木)

噂が流れる

 昨日は仕事始めから残業だった(ちょっと珍しいかな)。偶然だと思うが、帰り際、責任者の方と少し立ち話することになった。早速「例の件、派遣会社から連絡はいきましたか?」と聞かれた。

 私は3日の夕方に突然電話が来たことと、主な会話の内容を伝えた。責任者が懸念していたのは、派遣会社が、自分の抱える登録スタッフが他社の契約社員になることに難色を示すことだった。そういうネガティブな感じは受けなかった、と私の印象を伝えた後は、職場の話になった。

 責任者は、今いる既存の契約社員から、私が契約社員になる話があるのかどうか訊かれたという。この発端は、責任者と私が何やら話をしているのを、同僚の派遣社員が見たことにあるらしい。それはそうだろう。責任者に呼ばれて、普段行くことのない部屋に私が入っていったことが一回。勤務態度の真面目な私が三十分も不自然な離席をしたことが一回。周囲にいぶかしく思われても仕方がなかったと思う。

 「ちょっと見られちゃったかもしれませんね」と責任者は口にした(が、懲りた様子はなかった)。私はこの話は一切口外していないので、後ろめたいところはない。ただ、派遣会社の知るところにもなって、もうこの話が同僚の間で広まり始めたのだなと思った(誰も私に訊いてきたりしていないけれど)。

 私は責任者に、今の同僚と一緒の働いている間に契約社員になることに、ちょっと心の引っかかりがある旨を伝えた。すると、責任者曰く、「なかには羨ましいと思う人がいるかもしれませんね。でも(欲しかったのは)一人だけだったので」とあっさりした返事だった。白羽の矢が立ったのは自分だけだということを、ここで初めて知った。そして、これからどういう目で見られようが、自分ではどうしようもないと観念した。人は自分が見たいように見るからである。

(2017年1月5日記)

2017年1月 4日 (水)

突然の電話

 昨日の夕方5時半過ぎ、買い物から帰る途中、携帯電話が鳴った。妻から買い物の追加の電話かなと思って携帯を取り出すと、夕闇のなか登録してある派遣会社の社名が表示され光っていた。三が日なので仕事の連絡は勘弁してほしいと思ったが、やり過ごしても後々いいことはないと直感した。

 電話に出ると、私の職場を担当している営業の人だった。「私を直接雇用したいと派遣先が言っている」ということを伝える電話である。雇う際の条件も具体的な話として出てきた。派遣会社はこの話、どう受け止めたのだろう。電話での話しぶりからは、困っているのかどうか、私に任せるつもりなのか全く伝わってこない。

 私は初めて聞いたようなふりをして、「よく考えてからご連絡します」と回答した。ここで、気になる追加情報を聞かされた。予定していた派遣期間が延長されるという。これは、今の同僚と一緒に働き続けている期間中に、私が契約社員成りすることを意味する。同僚の派遣期間の終了と同時に、一人残った私がひっそりと契約社員成りするということにはならないのだ。

 私は周囲の目にどう映るのだろうか。以前妻が、「「裏切者!死ね!」ってロッカーに書かれるんじゃない?」と吐いた冗談を、気楽に受け流せなくなってきた気がする。


(2017年1月4日記)

2017年1月 3日 (火)

“初”言い訳

 今日やるべきことの優先順位トップは、昨日から決めていた。大学時代の部活同期への年始挨拶メールを送ることである。付き合いの長い仲間へは、数年前に年賀状からメールに切り替えていて、今回は12月に体調を崩したこともあり、今日まで送らずじまいだったのだ。

 ところが、文面を作り、十数個のメールアドレス宛ての一斉メールが、なぜか送れない。サーバーの不調か、受け取り拒否のアドレスがあったのか、何か原因があるはずなのだが、技術的なことが分からない私は途方に暮れてしまった。昼食をはさみ、あれこれ試してみたが、何回送信しても、メールはパソコンの“送信トレイ”に残ったままになった。

 休みの貴重な時間をこれ以上費やすのは耐えられない  そう思って方針を切り替えることにした。私に賀状を送ってくれた人に対し、ピンポイントで送ることにしたのだ(一人宛てメールはなぜか問題なく送れた)。すっきりしないが、折角の三が日にイライラしたくないから、ここはもう割り切りである。

 考えてみると、私に賀状もメールも送っていない人については、私が送らなくとも失礼には当たらない(おあいこだから)。送ってくれた人には、かろうじて今日メールしたから、なんとかご容赦頂けるだろう。さらに、私の年始挨拶のこういうスタンスをブログで知った仲間は、「そういうことか」と思うだろうし、ブログを見てない仲間は私への関心がそもそも希薄なはずだから、お互いに挨拶を気にする必要がなさそうである。以上のように、私は自分を納得させた。

 言い訳というのは大抵見苦しいもので、今日のブログも例外ではないが、やむなしとしよう。自分が独り相撲でイライラしている方が、私にはよっぽど耐え難く感じられるからである。

(2017年1月3日記)

2017年1月 2日 (月)

妻が太る理由(?)

 元旦夜に、『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日)を見た。これといってやることのないお正月に、毎年観るのを楽しみにしている娯楽番組である。今回呼ばれたゲストの中で、私は堀江貴文氏(ホリエモン)に注目したが、番組初めに妻の目を惹いたのはスレンダーな女優・三田佳子さんであった。

妻:「三田さん、体細いなー」

私:「ほんと、確かに細いね」

妻:「こういう女優さんは太らないなー」

私:「しょっちゅうテレビに出るから太れないんだね」

妻:「うんうん。あたし普段出てないから」

私:「……」

(2017年1月2日記)

2017年1月 1日 (日)

新年早々

 年末、妻の実家で姪っ子に会った。大学生になっていた彼女はオシャレになっていた。髪は茶色がかっていて、自分で染めているという。高いお金を出して美容院に行って、自分の好みの色に仕上がらなかったら嫌だから、とのこと。話を聞いて、私も次は自分で染めようかなと思い始めた。早速妻に相談したところ、珍しく親身になって聞いてくれた。

妻:「美容院に勤めたことがある人が職場にいるけど、染めるための液はとても安いんだって。値段が高くなるのは手間賃ですって言ってたよ」

私:「じゃあ僕も、姪っ子みたいに市販のものを買って、自分でやろうかな」

妻:「一人で染めるの?」

私:「一緒にやってよ。後ろの髪は見えないからやってもらわないと……。後ろだけ白髪だとおかしいでしょ」

妻:「じゃあ5,000円になります」

私:「カネ取るんかい!」

 新年早々、お金の話になるのであった。

(2017年1月1日記)

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