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2016年12月26日 (月)

『SMAP×SMAP』最終回を見て

SMAP×SMAP』(フジテレビ)の最終回を少しだけ見た。妻は今までこの番組を毎週観ており、今回は長時間のため録画して後で再生するという。私が見たのは、SMAPのメンバーが力を振り絞って、ヒット曲を1時間近くメドレーで歌い続けた昔の映像だった。

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MAPファンは特別な気持ちで最終回を観たと思う。懐かしさ、感謝、悲しみなど入り混じったものがこみ上げてきたのではないだろうか。今回の最終回はグループの解散とセットだから、普通の番組が終了するのとはわけが違う。ファン心理がある程度想像できた一方で、私は思ったことがあった。

 
最終回の放送で、メンバーの生出演はなかった(らしい)。予め録られた番組の収録と過去の映像が流されたのであって、放送時間中にSMAPメンバーとテレビを観ているファンが直接向き合ってはいなかったのだ。同じ時間を共有しておらず、私は「ファンが置き去りにされている」と感じないわけにはいかなかった。アイドルグループはファンがいてこそだが、“アスリート・ファースト”(2020年東京五輪)ならぬ“ファン・ファースト”には程遠い終わり方だったと思う。

 意地悪な見方をすれば、最終回の収録が終わった時点で、SMAPメンバーの気持ちは切れて、番組が放送された日(今日)は、各自が今後の仕事のことを考えたり、年末年始の休みの準備をしていたかもしれないのだ。いや、収録自体だって、メンバーは全く異なる心境で臨んでいたかもしれない。以上のように考えると、やはりファンは置き去りにされたのだ。

 SMAPファンに真摯に向き合ったのは、むしろテレビ局の番組制作に携わった方々ではないか。例えば、膨大なストックの映像からこれはというものを探して編集し、ファンの視聴者に喜んでもらう、楽しんでもらう労力は大変なものだっただろう。

 そもそもファンというのは、アイドルなどの有名人に、“夢中にさせる魔法”をかけられる存在である。今回は、テレビ局がその“魔法”が解けないように力を尽くした一方で、肝心の“魔法使いたち”は魔法使いの服を脱ぎ捨ててその場を去り、それぞれ別の場所に向かって歩いていた……そのように私には感じられた。

(2016年12月26日記)

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