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2016年12月16日 (金)

例の件の進展

 朝、職場の責任者の方に「今日どこかで時間を下さい」とささやかれた。例の件に違いなかったが、私は「これは“お断り”の話だな」と直感した。もういい加減、回答を引き延ばしても仕方がないと判断されたのだろう。

 その時は午後にやってきた。派遣社員が所定の休憩に入る少し前に、「休憩が終わったら声をかけて下さい」と言われた。私は言われた通り、休憩時間が終わるとすぐに、他の派遣社員よりも早く自席に戻った。が、責任者が私に合図をしてきたのは、派遣全員が戻って仕事を再開してからのことだった。

 周りからは極めて不自然に映っただろう。真面目な私が、休憩時間でもないのに、誰にも理由を言わずに席を立ったのだ。そして責任者の向かった方向へ、距離を取ったままついていった。すると、入ったことのない部屋へ通された。

 「例の件ですけど……」の後、意外なことを告げられた。契約社員になる話は進んでいるという。そして、具体的な勤務条件等について質問された。口頭ではあるが、出勤の頻度、勤務時間、時給などについて、やりとりをしたあと一応の一致をみた。次のステップは、この会社と派遣会社の間の交渉になるという。落ち着かないが、待つよりほかない。

 三十分ほどして私は自席に戻った。仕掛かり中だった仕事は、すでに誰かが片づけていた。きまりが悪かったが、離席の理由を言えるはずもない私は、誰とも会話せずに他の仕事に取り掛かった。「もう引き返せない」と改めて思った。「勤務は今まで通りの派遣で構いません」と言わず、先方のオファーを受けたのだ。積極的ではないにせよ、自分で意思決定したのだから、今後どうなろうと人のせいにはできないことになった。

(2016年12月16日記)

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