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2016年11月13日 (日)

座りスマホも時に危険

 今やどこへ行っても、「歩きスマホは危険ですのでご遠慮ください」と注意される時代になった。ならば、座っていれば大丈夫かというと、そうでもなさそうである。そう感じた小さな体験をした。

 電車に乗っていた時のこと。若い女性が席に座ってスマホをいじっていた。足元には二つほど、百貨店か専門店のものと見られる大きな紙袋が置いてあった。どこにでもありそうな光景である。

 そのうち、電車の揺れによりこの紙袋が二つともバタンと通路側に倒れた。通路の真ん中を塞いだ格好である。幸い電車は全く混んでいなかったから、反応する人はいなかった。

 何分過ぎただろうか。電車は次の駅に停まり、新たな乗客が数名乗り込んできた。その人たちが、塞がれた通路を見て、立ち往生する段になって、女性はようやく気が付いた。「すみません」と言いながら、慌てて紙袋を起こして膝の方にたぐり寄せた。

 些細な例ではあったが、歩いていようが座っていようが、何かに熱中していれば、周りの様子が目に入らなくなり危ないということだ。スマホにはそういう人を熱中させる力があると理解して、慎重に生活すれば足り、もう「歩きスマホは危険ですので……」と取り立てて警鐘を鳴らす必要もない気がする。

 そういえば、私は紋切り型の標語とか表現、言い回しを好まない人間であった。“歩きスマホ”などというシャレた新語も、時が経てば“くわえタバコ”のような、私たちが背景や意味を深く考えない言葉へと堕するのではないかと、ひねくれた私は見ている。

(2016年11月13日記)

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