« 224日目の転機 | トップページ | うちのバカ息子 »

2016年11月18日 (金)

お菓子配りおじさん

 毎年この時期になるとやっているスポットの仕事がある(“やっている”と言っても、求人に応募して採用されての仕事だから他力本願ではあるが)。今年はその仕事の現場で、自分の価値観に全く合わない光景を目の当たりにした。

 
休憩時間に飛び回る、もの凄い“お菓子配りおじさん”がいたのである。やたらとお菓子を配って歩くことに私は共感を覚えないが(以前、類似の話をブログで書いた気がする)、この御仁は徹底していた。大きな菓子袋を手に持ち、次から次へと“数日限りの同僚達”に配って歩いたのだ。相当な気配りの人と思われたいのか、人目を惹きたい自意識過剰な人なのか……と勘繰らずにはいられなかった。

 午後になり、私がトイレから戻ると、自分の机の上にチョコレート菓子が二つ置いてあった。捨てるわけにも置きっぱなしにするわけにもいかないと思い、そっと鞄の中にしまった。するとその時、どこからともなく例の御仁が姿を現し、別のお菓子を握った手を私に伸ばしてきたのだ。私は、チョコレート菓子もこの人からのものだ、と直感した。それを伝えんがために、登場したのだと思った。

 
私はこの男性と、ペアを組むなどして一緒に仕事をしたことがないし、名前も知らない。そういう人とのお菓子のやりとりって何だろう、と思ってしまう。人間関係がある程度出来上がっている間柄なら理解できるが……このような“お菓子配りおじさん”が仕事の現場に何人もいて同時に飛び回ったとしたら、さぞかし滑稽に映るだろうと思う。

 私がもらったお菓子はというと……捨てるのはもったいなくて、家で食べてしまった。現金な奴だと思われるかもしれない。食べた手前、以上のような批判めいたことを書くのは心苦しいところがあるのだが、「価値観と胃袋は別物である」と自分本位な言い訳をしておこう。

(2016年11月18日記)

« 224日目の転機 | トップページ | うちのバカ息子 »

価値観・性格」カテゴリの記事

趣味・嗜好」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573382/64622021

この記事へのトラックバック一覧です: お菓子配りおじさん:

« 224日目の転機 | トップページ | うちのバカ息子 »