« 景品は届いたけれど…… | トップページ | 日本将棋連盟のホームページ改訂に思う »

2016年10月 2日 (日)

優ちゃん

 一日限りの単発仕事において、一緒に仕事をする人の名前が事前に分かることがある。これは、雇用する側が、スタッフに対して当日いちいち配置や役割分担を詳しく説明する手間を省く趣旨だろう。

 
名前は、その人の凡その年齢などを読み取るヒントになったりする(知りえた名前を悪用してはいけないが)。例えば、“美智子”という名前であれば、民間から初めて皇太子妃となられた美智子さまのミッチー・ブーム(昭和33~34年)をきっかけに名付けられたものだろうと推測できる。つまり、その方の大体の年齢を推定できるのである。

 ここからが本題。ある仕事の時、私の相手となる人は“優”という名前であった。“美智子”ほど明快ではないが、感覚的に私は‘20代~40代の女性’だろうという気がした。出会いを求めるやましい気持ちはない(多分)が、どんな人だろうかという関心がないではない。当日の朝、仕事場に向かう途中で、妻へのメールにふざけ半分で次の一文を添えた。

《今日一緒に仕事する優ちゃんってどんな子かな~》

 現場に着くと、相手の方から先に挨拶をされた。顔を見ると、なんと初老の男性であった。私は、驚きのあまり声が出なかった。先方には、失礼な奴だと思われたかもしれない。しかし、タイミングを逸してしまっては、もう改めて挨拶などできない。気まずさを引きずることとなった。

 その後なんとか、与えられた仕事は二人できっちりとこなした。そして、お昼を過ぎた頃に無事に解散となった。ホッとした私は近くのレストランに入って席につくと、早速妻にメールした。勿論、私が受けた“衝撃”を伝えんがためである。すると、すぐに携帯の着信音が鳴った。妻からの返信である。

《レストラン、優ちゃんと来ればよかったのに》

 妻のユーモアは見事であった。それにしても、この日男性が現れたのは、薄気味悪い中年男の妄想へのペナルティだったのかもしれない。学んだ教訓 - 名前で年齢のみならず、性別を決めつけるなかれ。

(2016年10月2日記)

« 景品は届いたけれど…… | トップページ | 日本将棋連盟のホームページ改訂に思う »

女性・女子論」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

言葉について」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573382/64293986

この記事へのトラックバック一覧です: 優ちゃん:

« 景品は届いたけれど…… | トップページ | 日本将棋連盟のホームページ改訂に思う »