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2016年9月14日 (水)

ストレスは感じていない(後編)

 昨日の続きだが、ここでCさんが登場する。Cさんは契約社員(女性)で、Aさん、Bさんと派遣スタッフの中間的な位置づけにある。が、山のような業務量に追われていた例の日、Cさんは派遣スタッフと同じ仕事に忙殺されていた。そんなCさんに、翌日、廊下ですれちがった時に呼び止められた。
「柏本さん、昨日、私が大きな声で愚痴っていたの、聞こえました?もし聞いて、気分を悪くしていたらと気になって……」

 ここで私は理解した。Cさんも、前作業を任されたBさんの遅い仕事ぶりに、そして人選をミスしたAさんにイライラしていたのだ。私はCさんの“愚痴”を聞いていなかったが、標的は明らかだった。彼女は、「あれじゃあ、モチベーション下がりますよね」とまで口にした。どちらかというと、社員寄りと思われていたCさんだったが、今回の一件では、派遣スタッフに同情、共感する気持ちを抱いていたのだ。

 彼女はこうも言った。

「柏本さん、昨日は午後、ちょっと不機嫌そうに見えたので……」

 私に演技の才はないようだ。クールな人間を装い、いつも淡々と仕事をしてきたつもりだったが、あの時は表情に現れていたのか、と思った。見透かされていたなら、もう隠しても仕方がない。私は「あれはミスキャストだと思います」と正直に言った。するとCさんは、こう応じてきた。

「何か嫌なことがあったら、一人でためこまずにぶつけて下さいね。その方がすっきりしますから」

 Cさんの寄り添う気持ちに感謝して、「分かりました」と一応返事をしたが、私は頭の中で別のことを思っていた。

「ここの仕事でストレスなんて感じてません。何か嫌なことがあっても、“愚かだなあ”と周囲を冷静に眺めて終わりですから」

 今回のようなことで自分がストレスを抱えてしまっては、それこそ自分が“愚か”である。実は、Cさんに廊下で話しかけられるまで、AさんとBさんのことは忘れていたのであった。Cさんとの会話をきっかけにあいにく思い出してしまったが、ブログに吐き出したことで、やはりストレスにはならないと確信している。

(2016年9月14日記)

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