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2016年9月 5日 (月)

祝・藤井聡太四段誕生

 3日のヤフーニュースで取り上げられたのには驚いたが、藤井聡太四段が誕生することになった。29人もの奨励会員が鎬を削った三段リーグ戦を、13勝5敗というトップの成績で一期抜けしたのだ。将棋界では5人目の中学生棋士となるが、四段昇段年齢が14歳2ケ月というのは最も若い(下記のランキングご参照)。これが、藤井聡太さんが逸材であることを端的に物語っている。

【四段昇段最年少ベスト5】

 ①藤井聡太新四段:14歳2ケ月

 ②加藤一二三九段:14歳7ケ月

 ③谷川浩司九段:14歳8ケ月

 ④羽生善治三冠:15歳2ケ月

 ➄渡辺明竜王:15歳11ケ月

 中学生棋士となった先輩4棋士の実績を、タイトル獲得数と棋戦優勝回数で概観してみたところ、以下のように例外なく輝かしいものとなっている。このデータから、藤井聡太新四段への期待は否が応でも高まるというものである。

【過去の中学生棋士の通算タイトル獲得数と棋戦優勝回数(201695日時点)】

 ・加藤一二三九段:タイトル獲得8期 、優勝23回

 ・谷川浩司九段:27期、22回

 ・羽生善治三冠:95期、44回

 ・渡辺明竜王:17期、9回

 藤井さんの四段昇段が決まったことを受け、上記の4棋士は日本将棋連盟のホームページに祝辞のコメントを寄せている。そのうち谷川浩司九段(日本将棋連盟会長)のコメントは、ちょっぴり挑戦的にも読めて面白かった。以下の文章である。

《厳しい三段リーグを一期で、最年少の記録をつくったことは、大変素晴らしいことです。高い志を持って精進することを期待しています。
 棋士個人の立場としては最年少名人の記録が破られるかも注目しています。》

 “最年少名人の記録”というのは、谷川九段が弱冠21歳で名人位に就いたことを指している。これは名人位の最年少記録で、羽生世代にも破られず現在に至っている。谷川九段が今も誇らしく思っている棋歴の一つに違いない。

 藤井聡太新四段は来年4月から、名人位を頂点とする順位戦に参加することになるが、スタートはC2というクラスである。クラスを1つ上がるには最低でも1年かかることから、C2→C1→B2→B1→A→名人位へと昇りつめるには、最低でも5年を要する計算。しかもこれは、毎年抜群の好成績をあげ続けることが大前提となる。藤井聡太新四段には21歳まで7年ほど“持ち時間”があるが、21歳よりも若い史上最年少名人になるというのは、最年少棋士といえども容易ではなかろうと思う。

 
40代半ばに差し掛かった羽生世代にも衰えが見え始めたなか、藤井聡太新四段は次代の将棋界を担う待望のスター(の卵)誕生と言っていい。最年少名人は今後の一つの注目点として挙げたが、プロ棋士としてデビューすれば今まで以上に妻と一緒に応援し、対局結果に一喜一憂するつもりである。

(2016年9月5日記)

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