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2016年9月13日 (火)

ストレスは感じていない(前編)

 昨日、《仕事にストレスは感じていない》と書いたが、卑近な例として最近こんなことがあった。職場での業務多忙日に、私を含め出勤していた4人の派遣スタッフ全員が夜7時までの残業を予定していた。前々から、責任者の方(以下、Aさん)に、「この日はご協力お願いします」と言われていたことを受けての残業である。これは納得済みで、不満はなかった。

 ところが、当日の午後、雲行きが怪しくなった。昼頃に社外から持ち込まれた業務量が想定より多かったようで、普段は管理の仕事がメインのAさんも私たちの作業に加わった。これ自体は、チームの一体感が醸成されることもあって悪くない。そうしているうちに時間が経ち、夕方になって、首をかしげる事態が起こった。

 一連の仕事の前作業に当たる部分が急増したわけだが、Aさんはそれを、経験が浅く慣れていない社員(以下、Bさん)に振ったのである。ちらっとBさんの手元に目をやると、ビデオでスローモーションを見ているかのごとく、動きが遅かった。私は内心、「派遣スタッフが前作業をやった方が早い。自分なら3倍のペースでやれるのに」と思った。Aさんの“采配ミス”を確信した瞬間だった。

 自分の“采配ミス”を自覚していないAさんは、夜6時半頃、スタッフ全員に向かってこんなことを話し出した。

「今日は仕事が沢山残っているので、7時以降の残業もします。残れる方は残ってください」

 私は、とんでもない話だと思った。前作業をBさん以外の人に任せていれば、仕事はもっとはかどっているはずである。ベストな役割分担により効率を上げようとすることなく、残業で乗り切ろうとするのは愚策ではないか。

 時計の針が7時に差し掛かったころ、Aさんの机の電話が鳴った。そして、受話器を取ったAさんが話し込んでいるうちに、4人のスタッフ全員が一斉に職場を後にした。誰も(私も)、残業の延長要請に応じなかったのである。それはそうであろう。短時間の残業であっても、私たちが「この残業は仕方がないなあ」と納得できる理由がなければならないのだ。Aさんはその理由を摘んでしまったのである。

 今日の話には続きがある。それはまた明日書くことにしよう。

(2016年9月13日記)

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