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2016年8月 3日 (水)

『下町ロケット2 ガウディ計画』を観て

 DVDに録画してあったドラマ『下町ロケット2 ガウディ計画』(TBS系)を妻と一緒に観た。妻は池井戸潤さんの小説が好きで、このドラマは随分前に録っておいたものだ。私が書くまでもないが、『下町ロケット』シリーズも産業界を舞台にしたエンターテイメント作品で、早いストーリー展開に加え、主演を務めた俳優・阿部寛さんをはじめとする個性的な出演者の演技を存分に楽しむことができた。

 ここで、個性的な“俳優陣”ではなく個性的な“出演者”と書いたのにはわけがある。俳優以外の有名人が多く見られたからである。私が記憶しているだけで、次のような感じになる。

 今田耕司、吉川晃司、春風亭昇太、世良公則、高島彩、バカリズム、東国原英夫、恵俊彰(敬称略、50音順)

 目立っているなと思ったのは“お笑い”の出身者で、今は司会業に忙しそうな恵俊彰さん(ホンジャマカ)も入れると、少なくとも4人はいることになる。お笑い出身者が画面に登場するたびに私は、「俳優の仕事がお笑いに食われているなあ」と複雑な気持ちで見てしまった。ここで興味深いのは、お笑いが俳優の仕事を食うことはあっても、その逆はまずないということである。俳優が漫才やコントをやってギャラを貰うのは不可能と言っていいだろう。

 このようにドラマの出演を巡っては攻守がはっきりしているわけだが、私はそれを必ずしも否定的に捉えているわけではない。このドラマで、お笑い出身者の演技が見るに堪えないものだったということはなかったし、冴えないダメ社員を演じたバカリズムさんなどは、はまり役だと思えたほどである。

 
ドラマの作り手の視点に立てば、様々なジャンルの人に出演してもらうことで、より広範な視聴者を獲得できるという目算があるのだろう。ひょっとすると、過去の出演者データが分析されていて、ドラマの配役においては、高視聴率を得るための“出演者の最適ポートフォリオ”のような考え方があるのかもしれない。素人ながらそんなことを想像すると、普段は殆どドラマを観ない私も、ストーリーを追うのとは違った楽しみを見い出せそうである。

(2016年8月3日記)

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