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2016年8月10日 (水)

自分品質

 先に断っておくが、自慢話では決してない。自分でこう書くのも変だが、私は他のスタッフと比べて、仕事が早い方である(正確さを犠牲にしてはいない)。ちょっとした軽作業も、パソコンを使った作業も周囲より早く終えてしまう。別に負けん気が強いからではない。結果としてそうなっている。

 これを馬鹿らしく感じたこともある。同じ時給で仕事をしている以上、仕事が早いほど成果物1個当たりの金額は下がってしまうのだ。仮に生産性を倍にすれば、成果物1個当たりの収入は半減する。頑張れば頑張るほど、自分の仕事の価値を低下させてしまう。これでは自分の安売りではないか。

 
そういう大きな矛盾に気付きつつ、私は自分の仕事ぶりを変えることができなかった。他の人並みにペースを落とそうかとも思ったが(その方が身体も楽になるが)、それをよしとはしなかった。別に正社員の目が気になったわけではない。ならば、なぜ変えなかったのか、自分なりに考えてみることにした。

 数日経って、答えを端的に示す言葉が頭に浮かんだ。それが“自分品質”である。私は、「自分はこれだけの仕事ができる人間です」ということを、示さずにはいられなかったのだ。“自分品質”はプライドに繋がっているものである。人が見ようが見まいが、「普通にやれば、これくらいのことができます。そういう人間です」ということを自分で実際に確認することが必要だったのである。

 周囲と仕事のペースを合わせようとしない私に、苛立ちや嫉妬を感じている同僚がいるかもしれない。「自己顕示欲が強いやつだ」と思っている人がいてもおかしくない。しかし、私がこだわっているのは、やはり“自分品質”である。時給のアップなどを期待しているわけではない。もし将来、人から「どうしてそんなペースで仕事をしているの?」と聞かれた際は、以上に書いたような説明をしてみたいと思う(そんな機会は絶対に来ないと思うけれど……)。

(2016年8月10日記)

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