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2016年8月20日 (土)

 今朝、何気なくテレビをつけると、リオ五輪のシンクロナイズドスイミングで銅メダルを獲得した日本チームと井村雅代ヘッドコーチがインタビューを受けていた。チームとして3大会ぶりの五輪メダルということもあって、この時ばかりは、昔から非常に厳しい指導で知られる井村コーチも笑顔で画面におさまっていた。

 
東京のテレビ局からは祝福の言葉と色々な質問が行われた。その後、井村コーチに対して「選手への厳しい指導は、愛があるからですよね」という趣旨の、締めとみられる問いが投げかけられた。すると、井村コーチは言下に「愛なんてありませんよ」と完全否定されたのである。その断定調に私は多少驚いたが、おそらく真意は、愛なんてそんな甘っちょろいもので練習しているのではない、メダルに徹底的にこだわってこそ、ということなのだろう。

 テレビ局のアナウンサーは、「指導者には選手に対する愛があって当たり前で、それがメダルに繋がった」という認識だったのではないか。しかし、井村コーチの場合はそうではなかった。私たちは時として、「こう考えているに違いない」と人のことを思い込む傾向があるが、考え方というのは人それぞれだと思っておいた方がいい。マスメディアの限界といえばそれまでだが、アナウンサーの質問はあまりに予定調和的で、底の浅いものだということを、井村コーチの回答は浮き彫りにしたのである。

(2016年8月20日記)

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