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2016年8月 4日 (木)

あるレディーとの会話

 私には、職場で気さくに話ができる同僚が一人だけいる。(おそらく)年齢が一回りほど上の女性で、とにかく気さく。なのに、個人的なことを一切詮索してこないのがいい。仕事の合間に、ちょっとした冗談を言い合える絶妙な距離感である(私だけがそう思っているのだろうけど)。

 そんな彼女の仕事を、私は手伝ってあげることがある(恩着せがましいかな?)。重たいものを動かす時は、「私がやります」と買って出るのである。彼女もそれを嫌がらないから、汗をかく私としても嫌な気がまったくしない。いいコラボである(そういえば彼女と私は、朝の着席で、隣になることが多い)。

 
先日、大きな荷物を動かす必要が生じた時のこと。私が彼女に、「レディーに持たせるわけにはいきませんよ」と軽口を叩いて代わろうとしたところ、意表を突いた言葉が返ってきた。

「レディー? 本当は“おばさん”って思ってるんでしょ!(笑)」

 彼女は自分の年齢を意識してるんだな、とその時思った。私は純粋に、女性は一般に腕力がないから男性が力仕事を引き受けるのは当然だと思っていて、それが“レディー”という言葉が口をついて出た裏にあった。しかし彼女は、年齢のいった人間だから手伝ってもらっていると勘違いしているように思えた。“レディー”が不適であれば、なんと表現すればよいのだろうか……。

 そういえば、「私はここでは一番の年長者だから」と自嘲気味に口にすることがある彼女に向かって、私はしばしば「先輩!」と呼び掛けていた。実際に彼女は人生の先輩でもあるし、「先輩!」はちょっと可愛げがあって個人的に気に入っているのだが、これが彼女の年齢に対する意識を高めてしまったのかもしれない(考えすぎかな)。とにかく、彼女がどう感じようと、女性に重たい荷物は持たせないというのは、私の行動規範の一つである(妻が聞いたらどう思うだろう)。

 ああ、今日もどうでもいいことを思考し書いてしまった。冷静に考えると、短期の仕事というのは、人間関係に気を使わずに整斉と目の前の業務をこなせばいいだけのことである。

(2016年8月4日記)

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