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2016年8月 9日 (火)

正社員の視点

 職場の責任者が、派遣スタッフ数名が仕事をしている場所にやってきて、何も言わずに一周して帰っていった。これを見た同僚の女性が、責任者の去った後、こんなことを口にしたのが聞こえてきた。

なんの用で来たのかわかんない」

 フラ~っとやって来て、フラ~と帰っていった暇そうな様子を皮肉ったのである。が、私には責任者の意図がよく理解できた。さりげなく私たちの仕事ぶりを見にやってきたに違いなかった。自分のイメージ通りに仕事が進捗しているかどうか確認するためである。

 同じ日。時計の針が所定の休憩時刻を指したちょうどその時、無言で横を通り過ぎた責任者について、同じ女性が再びコメントした。

「休憩してください」の一言がない。気が利かないわ」

 これについても、私は責任者寄りに立つ。もちろん、「休憩してください」と言ってもらえれば、スタッフは心が多少は和むだろうが、責任者がそんなことを毎回毎回言ってはいられないだろう。責任者の業務範囲は多岐に亘り、スタッフへの気配りは周辺部分に位置すると思われるからである。休憩時間は決められているのだから、定刻になればスタッフが自分の判断で休みに入ればいいだけのことである。

 時に正社員の視点に立ち、正社員が何をどう考えているか想像しつつ仕事をするのは、派遣スタッフにとって意外に大切ではないだろうか。口から出た言葉が陰口に留まっているうちはよいが、“うるさい人”“面倒な人”とみなされれば、派遣は契約継続のお声がかからなくなるか、次のように宣告される恐れがあろう。

「もう来て頂かなくて結構です」

(2016年8月9日記)

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