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2016年7月31日 (日)

自尊心にご用心

 そういえば、こんなこともあった。今や大抵の企業が社員に対して、コンプライアンス研修・テストを実施していると思うが、私のいる職場でもある日突然、コンプライアンステストが行われた。派遣スタッフも例外ではないのである(いや、派遣スタッフだからこそ、と言うべきかもしれない)。

 問題はすべて、正解を選択肢から選ぶものだったが、「何も見ずに解いて下さい」ということだった。常識の範囲内ですぐ分かるものもあれば、出題者の意図は何だろうと考えさせられるものもあった。1、2問自信がなかったが、もし合格ラインが8割程度ならば、何とかなったという出来の感触であった。

 数時間後。少し離れた場所の女性が、仕事を中断してコンプライアンスの紙に向かい合っていた。テストの結果が良くなく、再テストか何かを指示されたのだなと直感した。そしてここでも、「上手い」と思った。スタッフ全員に、テスト結果(合否)を知らしめるようなことをしなかったからである。

 私は職場において、このところ強く感じることがある。それは、仕事ができない人や何を考えているか分からないような人でも、どこかに自尊心が必ずある、ということである。それを踏みにじるようなことは、思慮深く回避すべきなのだ。大きな声でのおしゃべりを名指しで指摘したり、テストの不合格者を広く明らかにすることは、この自尊心を傷つける恐れを孕んでいる。それは場合によっては、逆恨みを招き、トラブルや不祥事、さらには犯罪をも生みかねない。

 以上のようなことから私は、この職場での派遣スタッフの扱い方を、「上手い」と感じたわけである。大切なことだから、繰り返しておこう。どんな人にも自尊心がある。うっかりそれを踏みつけることのないよう日頃から気を付けることである。

(2016年7月31日記)

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