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2016年7月 4日 (月)

医師からの質問

 昨日の個人病院への最後の通院にあたり、私には持参して行ったものがあった。例の“やぶ医者”(あえて分かりやすくこう書こう)に処方された、皮膚を柔らかくする塗り薬である。別の病院の薬を引き取ってもらえるとは思わなかったが、せめてどう処分したらよいか、教えてもらおうと思ったのだ。

 薬の名前を言い、実物を見せながら質問すると、シンプルな回答が返ってきた。冬場など肌がカサカサした時に塗ると効果があり、2、3年もつから捨てずに使えばよい(副作用も特にない)、というものだった。これで、厄介な病気も“やぶ医者”起因の疑問も解決だ……と思って診察室を後にしようとしたところ、先生から逆に思わぬ質問が飛んできた。

「ちなみに、そこはどこの病院ですか?」

 “やぶ医者”がいるとはいえ、私はその病院の名誉のために口にしていなかったのだが、聞かれて理由もないのに拒むのも不自然である。私は薬の入っていた、総合病院名が印刷された袋を見せた。すると先生は、こう言ったのである。

「そこは私の後輩がいます」

 その後輩が、私を診た“やぶ医者”かどうかは不明である。先生の好奇心は私の回答で一応満たされたようで、それ以上は追及されなかった。もうあとは、私には関わりのないことである。ただ、医師の世界(人間関係)が案外狭そうだということはよく分かった。

(2016年7月4日記)

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