« 普段着るものについての一考 | トップページ | ある父と娘の話 »

2016年7月 9日 (土)

非正規嫌い

 僅か十日ほどの間に、信じがたい場面に三度も遭遇した。うち二度は同種のもので、仕事の現場においてバイトの女性が、参加者の出欠をチェックするという単純な業務で間違ったというもの(二つは異なる場所で別々の人だった)。もう一つは、男女の別は分からないが、バイトの人が集合時刻になっても現場に現れず、雇用側が連絡を取ろうと携帯に電話をかけても繋がらなかったというものである。

 アルバイトなど非正規社員に仕事を依頼する側の人(正社員)は、日々こうしたことを経験しているのかと思うと、気の毒な気持ちになる。そして、処遇・待遇面で恵まれていない非正規社員に同情する温かい空気が今の社会で醸成されにくいのは、もっともだという気もしてきた。出欠を取ること、決められた時刻に仕事の現場に行くことに、何一つスキルは要らないのだ。

 昭和時代に遡れば、製造業の生産現場をイメージして、「日本の労働力は勤勉で仕事が丁寧」などと言われることが多かったが、現在非正規社員が多数出入りしているようなところでは、そうした声もなかなか聞かれないのではないかと疑ってしまう。

 自分のことを棚に上げるようで恐縮だが、私はこのところ急速に“非正規嫌い”になりつつある。中には仕事のできる人もいるけれど、かなり酷い人の方がはるかに目立っている感じがする(耳を疑うような話は山ほどある)。安易なレッテル貼りが好ましくないのは理解している。しかし、全体の印象というのはこうして形成されていくのだろう。

(2016年7月9日記)

« 普段着るものについての一考 | トップページ | ある父と娘の話 »

日本・日本人論」カテゴリの記事

社会全般」カテゴリの記事

職業観・勤労観」カテゴリの記事

若者・就職」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573382/63916488

この記事へのトラックバック一覧です: 非正規嫌い:

« 普段着るものについての一考 | トップページ | ある父と娘の話 »