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2016年6月 1日 (水)

雇用条件が引き下げられる話

 以前、「こんなことがあるのか」と思う経験をした。ごく短期の仕事の求人に応募したところ、派遣会社から《ご経験を踏まえまして、是非、ご就業をお願いしたく……》という丁寧な文面でメールが来たので、就業意思の最終確認のメールを送ったところ、思わぬ返信が戻ってきた。

《ご案内しておりました枠で急遽調整が入った為、下記枠で再度ご検討頂きたく……》

 
「なんだ、人繰りの関係で、少し仕事の内容を替えて欲しいということかな」と思って、続く文章を読むと、勤務場所が当初より遠方のところに変わっていた。雇用条件で提示されていた『時給:X円プラス交通費最大500円支給』には変わりがなかったので、「まあいいか」と思い、再び就業意思の最終確認メールを送った。

 すると、その翌日。またメールが届いた。前口上は《ご案内しておりました枠で急遽人数調整が入った為、改めて下記内容でご検討頂きたく……》と、前回とほぼ同じ書きぶりである。しかし、その後を読んで目を疑った。仕事のポジションが当初希望していなかったものに変わっており、それに付随して雇用条件が『時給:X-250円』(交通費支給なし)に引き下げられていたのである。

 この条件を飲んで就業したいとするならば、私はまた意思確認のメールを送らねばならない。三度もメールを送らせる手間を相手に求めつつ、しれっと雇用条件を引き下げていくというのはどういう了見だろうかと、その派遣会社の対応に不信感を持った。

 実はこの派遣会社、名の知られた大企業である。一方で私は、ネガティブな風評を色々な職場で耳にしていたから、「登録スタッフをこういう風に扱うのは社風なんだな」と見切っていた。で、この仕事についてどうしたかというと、私は結局受けることにした。その仕事の日は特に予定を入れていなかったし、その職場でどんな人がどう働くのかを観察するのも楽しかろう、と思えたためである。

 仕事の当日。朝から、観察に値するちょっとした事件が起きた。来るはずであった複数の派遣スタッフが無断欠勤したのである。しかもそこに、『時給:X円プラス交通費最大500円支給』のポジションの人が含まれていた。「私をそのポジションにアサインしていれば、欠勤なんか絶対にしないのに」という私の心の声をここで書くと、厚顔無恥に聞こえるのでやめておこう(もう書いてしまったけど)。

 この日私の行き着いた結論はこうである  雇用条件をどんどん引き下げて提示するようなことをするから、そういう雑な扱いなり接し方が登録スタッフに伝わって、派遣会社はしっぺ返しを食らうのだ。

(2016年6月1日記)

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