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2016年5月 2日 (月)

妻の技巧? 女性の技巧?

 「これ借りたい」と、週刊誌を読んでいる妻が口を開いた。書評欄で紹介されていたある本を読みたいと思ったのだ。しかしこの言葉は、“妻が自分で図書館に本を借りに行く”という意思表示ではない。“図書館に借りに行ってね”という私へのメッセージである。

 なぜなのだろうかと思うのだが、「この本読みたいから、借りに行って」という直接的な依頼文を妻は使わない。私が夕食を準備することになっている日もそう。「そろそろご飯作って」とは言わずに、「お腹空いたー」とか、「ペッコリン♪ペッコリン♪ペッペッペッコリン♪」と口にして、私を台所へと促すのである。

 「~したい」「~だ」という自分の願望や状況をストレートに言葉にし、婉曲的に、しかし確実に私に依頼をしてくるのだ。妻は意識していないかもしれないが、これは流儀を越えて、人を動かすテクニック(技巧)ではないか、と思うことがある。私は一旦『妻の技巧』と結論付けたが、ひょっとすると妻に限らず、広く世の女性がパートナーや家族に対して多用している技巧なのかもしれない。阿吽の呼吸で気持ちを分かりあえる間柄ならば、これは十分通用する技巧という気がする。

 今のようにブログに没頭していると、「お風呂入りた~い」という妻の声が聞こえてきそうだ。もちろんその意味は、「そろそろお湯を入れてね」である。献身的な夫として知られた(?)私は、その声がしたらすぐにお風呂場へ向かうことは言うまでもない。

(2016年5月2日記)

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