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2016年4月 1日 (金)

変わりつつある生活習慣

 一冊の本が、私の日常的な生活習慣を変えつつある。健康や食事は普段から関心の高いテーマだが、最近『激安食品の落とし穴』(山本謙治著、KADOKAWA)という本を読んだ。冒頭に、《本書のメッセージは極めて単純なものだ。それは「安い食品を求めすぎると、まわりまわって消費者にとって不利益なことが生じることもある」ということである》と書かれているのだが、さらに次のくだりは、私の食生活のあり方について再考を促すものとなった。

《(惣菜などが多く売れて家庭での調理機会が減れば)スーパー等に並ぶ生鮮野菜の販売量が減り、代わりに惣菜用をはじめとする業務用の出荷が増えるということである。(中略)

スーパーには形の整った生鮮野菜が並び、価格は少々高めとなる。しかし業務用の販売は店頭向けより圧倒的に安くなるのが普通だ。そうして産地は整った形のものから、規格外品と呼ばれる様々なグレードの農産物を売り切る。だが、料理をする文化が消え、店頭での生鮮野菜が売れなくなると、見た目が綺麗で比較的高価格で売られていた部分が消えてしまい、価格のバランスがとれなくなる。これは農業などの第一次産業が成り立たなくなるということだ》

(『激安食品の落とし穴』(2015年発行、山本謙治著、KADOKAWA))

 一カ月程前、あるディスカウントストアで、一食分として十分な量のお弁当が298円(税抜)で売られているのが目に入った。「これは安い!利用しない手はない」と思い、早速妻に報告して翌日自分用に買って食べた。不味くはなかったが、ほどほどの味だったため、その後このお弁当を“常用”するには至っていないが、食事をこうしたお弁当やお惣菜類に依存するのは良くない、と考え方を改めることになった。

 
先の本によれば、消費者の嗜好、購買行動がスーパー等の量販店の売り場を決定づける。生野菜や鮮魚などの生鮮食品を消費者が買わなくなれば、「生鮮食品を買うニーズが減った」と売り手は判断して、その売り場並びに品揃えが縮小していくことが想定される。これは、私たちの命や健康に直結する食生活を完全に他者に委ねることになり、安全面からも食事の多様性の点からも憂慮すべき事態と言えよう。

 私は合成着色料や化学調味料等の類はなるべく摂取したくないと考えているので、やはり生鮮食品が量販店の店頭からなくなると困るのである。安全な品質のものが製造や調理の過程で使われているかどうか分からない加工食品やお惣菜ばかりが、足繁く通うスーパーに並んでほしくはない。

 今の日本は全体として、女性の活躍(社会進出)を積極的に推進するという方向にあり、それには家事の負担を減らすことが課題となるが、私は男性かつ“泡沫消費者”という立ち位置ながら、この家事軽減につきささやかな抵抗を開始することにした。時間の許す限り、生鮮食品を購入して自炊することにしたのである。量販店の売り場を維持するんだという気概を持ちつつ、家で調理が必要な野菜及び肉、魚を買い物のメインに据えた。

 手始めに3月27日、人参ときゅうりをスーパーで買って、家にストックのあったじゃがいも、玉ねぎと合わせてポテトサラダを作った。使用した加工食品は、マヨネーズのみである。出来上がりは添付した写真の通りで、味の方は……ご想像にお任せします。

Photo

(2016年4月1日記)

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