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2016年4月12日 (火)

ダメもと発言

 二日前の夜のこと。ダイエットに励んでいる(?)妻と一緒に、散歩に出ていた。一時間ほど歩いている間に、一度携帯電話をチェックした。すると、登録している派遣会社からの着信履歴が残っていた。妻としゃべっていて鳴ったのに気づかなかったわけだが、履歴の時刻を見ると21時52分であった。

 こんな時間に電話とは何たる非常識!と思って、その日は折り返しの電話をかけなかった。そして翌日、念のため電話を入れると、出てきた派遣会社の担当者が次のようにのたまった。

「遅い時間とは思ったんですが……今日の仕事が一つあって、うちで仕事の予定が埋まっていない人に、ダメもとで電話をかけてたんです」

 夜の電話攻撃に遭ったのは、どうやら私だけではなかったのである。そして私から電話をかけた時には、その仕事は“決着済み”で、無意味な折り返し電話になったわけだが、それにしても、遅い時間の電話を「ダメもとで」とはよく言ったものである。私がこの人の立場なら、心には思っても決して口には出さない言葉である。まあ、口ぶりから判断して若そうな人だったから、若気のなにやらで仕方ないかとも思ったが……。

 想像するに、その日、派遣会社に対し急に取引先から人手確保の依頼があったか、或いは当てにしていた人が欠ける事態が生じたのだろう。それで、「とにかく誰かはめ込まないといけない」ということになった。大変そうな雰囲気だが、ひょっとすると、急な要請にも関わらず社内に悲壮感はなく、「よし、ローラー作戦やるぞ!」と、予定が埋まっていない人への悉皆アプローチが始まったのかもしれない。

 派遣業という労働力マッチングビジネスの現実の一コマを、この日は垣間見た気がした。腹立たしさ以上に、頭の中で色々考えることができて面白かったが、私の中で“未解決”に終わったことがある。それは、急に発生したその仕事が一体何だったのかである(電話で踏み込んで聞いてもよかった)。もし今後再び、夜分に同じような電話が入ったら、その時は仕事を見極めるべく応じてみようと思う。きつくてしんどい仕事かもしれないが、一日で終わるものだから耐えられると割り切ることが可能だと考えている。

(2016年4月12日記)

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