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2016年1月 5日 (火)

女子寮潜入記

 1ヶ月程前、都内某所の女子寮に潜入した。実は私にはそういう趣味があり……というのは冗談で、女子寮を妻と一緒に見学した。今春、関西に住む姪っ子が首都圏の大学に進学した場合に備えて、入居候補先を事前に見てきて欲しいと義兄から依頼されていたためである。管理人が受付にいて出入りする人はチェックされているが、若い女性しか住んでいない秘密めいた場所に入るのは、この歳にして初めてである。

 義兄への詳細な報告は年末近くにようやく終えた。「部屋自体は広いとは言えませんが、(女の子が)親元を離れて初めて東京で暮らす“独り立ちの出発点”と考えると、まずまずの生活環境と考えられるのではないかという印象です」という一文で、報告を総括した。この文章に妻は異論を挟まなかったから、同じような感想だったのだろうと思う。ただ、この総括は、書きながら「なかなか難しいところがある」と感じていた。それは世代の違いによる認識の違いである。

 私が東京に出てきて下宿生活を始めたのは約三十年前のこと。どうしてもその時の生活環境と比較をしてしまうから、社会が便利に発展した今、大抵のことは「この女子寮に住む方が恵まれている」となる。だから私の口からは、「これだけ揃っていれば十分満足な生活ができるよね」と言いたくなる感じなのである。しかし、当の姪っ子本人の比較対象はおそらく違うだろう。同じ年頃の女子の生活レベルなどと比較して、満足・不満足が左右されるのではないか、と想像してしまう。

 お金が無尽蔵にあれば、何でも揃う都内では何不自由ない生活が実現可能である。しかし、殆どの親御さんは子どもの仕送りに金額の上限が生じるに違いない。その制約のなかで、何を取り、何を捨てるかという取捨選択の問題が出てくる。選ばざるを得ないのは不自由なことだが、社会人になってからも不自由さはつきまとうのだがら、学生のうちからそれに慣れておくことも大切だと私は考えるのである。

(2016年1月5日記)

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