« 妻のユーモア(再び職場編) | トップページ | 私にはないサービス精神 »

2016年1月11日 (月)

大晦日夜の過ごし方

 もう随分昔のことのように感じるが、大晦日について。昨年は妻の実家で過ごした。夜はお鍋をつつきながら、テレビでボクシングなどの格闘技を観戦した。この日に合わせて幾つかタイトルマッチが組まれていたので、“チャンネルホッピング”をしながら、久しぶりに男の真剣勝負を楽しんだ。

 大晦日夜のテレビ番組は大きく、NHK紅白歌合戦、格闘技、お笑いの3つのジャンルを分かれているようだ。視聴者は自分の好みに応じて、この中から選択しているというわけである(おそらくジャンルは無意識的に)。

 紅白歌合戦はすっかり観なくなってしまった。私が子どもの頃、美空ひばりさんや都はるみさんが好きだった母が「最近の歌手は誰だか分からない、歌詞も意味が不明」とこぼしていたが、私もその気持ちがよく理解できる年齢になった。紅白に出場する歌手・グループと曲名を見ても、全体的に知っているものが少なく、口ずさむ曲は皆無といっていい。さらに、「一年を振り返ろう」「年忘れだから」という理由で、歌と踊りで国中で盛り上がらんとするお祭り騒ぎの雰囲気も浅薄に感じられて、紅白歌合戦にはついていけなくなったのだ。

 今回は、家のDVDで番組を録画して後から観たが、ここ数年はお笑いのジャンルになる『絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ)を妻と一緒に鑑賞するのが恒例になっている。『ガキの使いやあらへんで!!』のレギュラーメンバー5人をひたすら笑わせるシリーズもので、なかには見苦しい下品な笑いがあったりするのだが、何時間にも及ぶ放送の中に、「よく練られているなあ」と感心する仕掛けが潜んでいて、そこに魅力を感じつつ大笑いしているのである(今回で言えば、ダウンタウンの浜田雅功さんが蝶野正洋さんにビンタを食らいそうになる緊迫したシーンが最高であった)。

 毎年のように、大晦日夜の視聴率争いが報じられている(特に紅白歌合戦)。が、もう私たちの年末の過ごし方は多様化しているから、なにもテレビに縛られる必要はなく、まったく気ままであってよい。一年間読めなかった本を手に取ってもいいし、映画を観てもいいし、人と飲みにいってもよい。ただただ寝ていてもよい。この日は、人から「あれせい、これせい」と言われる理由はなく、人に「あれして、これして」と言うのも筋違いである。

 
仕事が入っていない人は、堂々と暇をつぶせばよい。年末と年始は、一年のうちで「何かをしなければいけない」という人間界のくびきから逃れることのできる数少ない特別な日だと私は捉えている。私は今年の大晦日も、強い意志でもってテレビを前にだらだらと過ごすつもりでいる。

(2016年1月11日記)

« 妻のユーモア(再び職場編) | トップページ | 私にはないサービス精神 »

メディア(テレビ・ネット他)」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

日本・日本人論」カテゴリの記事

社会全般」カテゴリの記事

親・実家」カテゴリの記事

趣味・嗜好」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573382/63045503

この記事へのトラックバック一覧です: 大晦日夜の過ごし方:

« 妻のユーモア(再び職場編) | トップページ | 私にはないサービス精神 »