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2015年12月 3日 (木)

ビーフストロガノフ

 私は、社員の方とだけ一緒にいるのを苦手としている。なぜなら、そういう時はプライベートなことを聞く質問が飛んで来ることが多いからである。最近あったことだが、女性社員二人(Aさん、Bさん)と私の三人だけで同じ部屋にいる時間帯ができてしまった。そこに、ちょっと雑談をしてもいいような空気が生まれる。次のような会話が始まった。

Aさん:「柏本さん、料理はするんですか?」

私:「時々やっています」

Bさん:「へえー、得意料理は何ですか?」

私:(少し考えた後)「ビーフストロガノフですかねぇ」

Aさん:「ビーフストロガノフ!すごーい」

Bさん:「(職場に)作ってきてくださいよ」

Aさん:「そうそう、みんなで食べてみたいですー」

 この後段のくだり、どうしたものかと思う。女性お二人は激しく共感して、私を持ち上げたのだが、まさか本当に私のビーフストロガノフを食べたいわけではあるまい。いや、食べてみたいのかもしれないが、まさか本当に私がビーフストロガノフを作ってくると思ってはいるまい。

 女性を敵に回してしまいそうで書きづらいが、女性の言葉は真に受けないように私は気をつけている。もし本当にビーフストロガノフを作って、小皿か何かに取り分けて配ったとしたら、感動を呼ぶかもしれないが、「あの人馬鹿ね。本気にしちゃって」と陰で言われる可能性だってあるだろう。だから、折角の褒め言葉も額面通りには受け止められないのである。

 今の私の考えはこうである。私は壮年でしかも派遣スタッフゆえ、女性の歓心を買おうとする年齢、立場でもあるまい。もしもう一度、“ビーフストロガノフ”が、お二人との会話のなかで登場したら、その時はちょっと真面目に作ることを考えることにしよう(そうならないことを祈るばかりである)。

(2015年12月3日記)

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