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2015年12月21日 (月)

風邪の治療観(下)

 ようやく、風邪を治すために病院へ行った話である。家から徒歩で5分ほどの距離にあるT内科小児科医院(個人病院)で、流行っている感じがするというのが妻から仕入れた情報であった。格好をつけて“○○クリニック”と名乗らずに、“○○医院”という保守的な看板の掲げ方をしているのもいい。

 待合室の様子まで書き出すと冗長になるので控えることにしよう。肝心なのは医師である。僅か数分の診察ではあったが、私が病状を話すと分かりやすく解説してくれた。最近は、パソコンの画面ばかり見て患者と向き合って話そうとしないコミュニケーション不全の医師が増えていると聞くが、幸いにもこの医師はそんなことはなく、(ちょっと失礼な表現だが)極めてまともで、人柄の良さも感じられる方だった。

 先生が、私の喉の腫れ具合を見て発した次の言葉が印象的であった。

「今はちょうど、風邪の中盤戦ですね」

 これは、しんどい時期はもう終わって回復期に入るという意味の“中盤戦”だが、私は「もしかして先生は将棋ファン?」と思った。が、さずがに初見の患者が気安く医師に聞くような質問ではないなと冷静に判断し、その一手は指さないことにした。

 
大抵の場合、病院通いというのは気が重くなるものである。しかし、この日は珍しく陰欝な気持ちが全く生じなかった。今の土地に住む限り、ここをメインバンクならぬメイン病院にしようと思った。

(2015年12月21日記)

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