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2015年11月22日 (日)

仕事に没入する怖さ

 仕事に没入することの怖さで忘れられないのは、昔見たテレビ番組である。見た時期やテレビ局は記憶にないが、舞台は長崎のテーマパーク、ハウステンボスだった。現在はエイチ・アイ・エスグループの下で再生を果たしているが、テレビで流れたのはそれ以前の、経営不振に喘いでいる頃の姿である。

 番組では、一人の男性社員が経営立て直しを図ろうと必死に奮闘していた。しかし、結果を出せぬうちに、過労のせいで出張先のホテルで倒れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまった。これは衝撃的だった。仕事とは、何と残酷な、無慈悲な面があるのかと感じたのを、今でも覚えている。

 『ガイアの夜明け』(テレビ東京)など今の経済番組を観ていると、こうした悲劇的なシーンで終わることはまずなく、奮闘しているビジネスパーソンがそれなりの結果を出すか、少なくとも今後の結果に期待が出来る内容に仕上がっている。夢や希望を持てないストーリーであれば、番組として成立しないのだろう。明るい未来を予感させたいそういう作り手の考え方は、一定の理解ができる。

 しかし、そうした映像では取り上げられない現実の社会というものもある。仕事に過度にのめり込みすぎたり、絡め取られたりして、人生や生活そのものが酷い状況に追いやられることもあるのだ。だから私たちは自衛策として、仕事にどっぷり浸かっている時は、そういう自分を冷静に観察する“もう一人の自分”を用意するとよい。「ああ、俺は(私は)ちょっと最近、無茶してるなあ」と眺める“もう一人の自分”がいれば、バランスを失った自分を諭し、軌道修正を図りやすくなると思うのである。

(2015年11月22日記)

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