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2015年10月 8日 (木)

“口角を上げる”作戦

 『見た目だけで人を見抜く25の法則』(2011年発行、石丸賢一著、PHP研究所)という本を読んだ。その中で、人の幸不幸を見分けるサインの一つとして、《口角が上がっているかどうか》が挙げられていた。上がっていれば幸せ、である。なかなか面白いポイントに思え、早速鏡の前に行きチェックした。

 しかし、私の口の形は、への字になっていた。そこで、「幸不幸云々の前に、まずは口角を上げるようにしよう。芸事などでは、“形から入れ”と言うではないか」と思い、顔の筋肉を使って口角を持ち上げてみた。その様子を妻が見ていたのだが、重要な指摘が投げかけられた。

「口角は上がったけど、目尻の皺が増えたよ」

 口元を動かすことで、目の周囲の皮膚がつられて寄ったためである。私は正解を求めて、「じゃあ見本を見せて」と妻に促すと、妻はさらりとやってみせた。目元に特に変化はなく、口は不二家のペコちゃんのように、可愛らしい形になったのである。

 そもそもなのだが、私の顔は亡くなった父に似て垂れ目なので、垂れ目と目尻の皺のコンビネーションは、見る人に強いインパクトを与る可能性がある。となると、口角が上がったことによる効果は、目元におけるマイナスの印象によって見事に打ち消されてしまうではないか。一気に暗雲が漂い始めた。

 
暫くして私は、“口角を上げる”作戦の中止を決定した。もちろん、自然派志向の私は、皺対策として、ヒアルロン酸などに頼るつもりもない。そんなこんなで最終的に結論は、“口はへの字だけど幸せです”と胸を張って言えるような生活を送るよう心がけよう、という平凡なものに落ち着いたのであった。

(2015年10月8日記)

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