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2015年10月11日 (日)

悪意はないが配慮もない不作為(その2)

 別の派遣会社(以下、X社)の仕事でこんなこともあった。「10月○日、△日、◇日、17日……の中から、勤務が可能な日を教えて欲しい」と9月上旬に連絡があったので、9月7日に、10月17日を含む複数の可能日をエントリーした。後は、派遣会社側の人繰りの調整を待つばかりである。

 ところが、待てど暮らせど一向に連絡がない。そうこうしているうちに、9月24日に他社(以下、Y社)から、「10月17日の都合はどうですか?」と仕事の案件がメールで飛び込んできた。回答期限は9月27日とある。ここで私は決めなければいけなくなった。X社からの就業確定の連絡を待ち続けるか、それとも浮気してY社の案件に応募するかである。後者では、最悪の場合、ダブルブッキングが生じる可能性がある。

 私は熟慮の末、Y社にも応じることにした(浮気を敢行)。そして、あっさりと9月28日に就業確定の連絡を頂いた。こちらは僅か数日で決まったのである。この段階で、9月7日に行なったX社へのエントリーが宙に浮いた格好になった。

 少々大袈裟な表現だが、私は腹を固めていた。X社から「10月17日にお願いするのが決まりました」と後から連絡が来ても、辞退するつもりだった。「勤務当日まで1ヶ月を切っても連絡がなかったので、縁がなかったものと思って、他の予定を入れてしまいました」という釈明を用意していた。それで、実際はその後、どうなったか……。

 X社から、10月8日に携帯に連絡があった。私が携帯の電源を切っていた時間帯があり、三度目にようやく電話に出た。すると、担当者はこう宣ったのである。

「10月17日なんですが、予定をしていた人に急にキャンセルが出たんです。柏本さん、出られないかなと思って」

 なんという言い方であろうか。10月17日に就業する人達が一旦固まった時点で、選から漏れた人をリリースしてもらわないと、ずっと当てもなく待つことになるではないか。他の仕事を入れなければ、空けたままの10月17日は、何もしない日で終わってしまいかねないのである。そこをすっ飛ばして、突然“キャンセル対応要員”としてお声がかかるとは……。

 X社の担当者が連絡をくれなかったのは、“悪意はないが配慮もない不作為”である。私は特に憤慨しているわけではないのだが、人間は自分都合を最優先して行動するものなのだと再確認した。いちいち正論でもって文句を言っていても、人間関係が好転するとは限らない。自分が耐えがたいほど嫌ならば、X社との繋がりを断てばいいだけの話である。そのように割り切って考えている。

(注)不作為:あえて積極的な行為をしないこと。

(2015年10月11日記)

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