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2015年8月14日 (金)

“女子力”の使い方

 もう何ケ月も前のことになるが、今年春、家から一時間圏内で行ける場所にショッピングセンターがオープンした。テレビCMが流れていたのを見たこともあるから、結構大規模なのだろう。オープン前、ネットでそのショッピングセンターを調べていた妻が、行ってみたいお店を発見。「パンケーキ屋さんが入るみたいだから行こうね」と提案してきた。

 実際は、オープン後も行かないまま、日数だけが経過していったのだが、ある日妻が友人から“重要情報”を入手してきた。そのパンケーキ屋さんには2時間以上の行列ができているというのである。パンケーキ店は今流行りの業態で、かつショッピングセンターとお店の目新しさが手伝ったのだろうが、平日で2時間以上待たされると聞いて、私は行く気が失せてしまった。パンケーキで2時間待ちは、私の我慢の限界を超えている。

 それから3ケ月ほど経ったある日、今度は私にパンケーキ屋さん情報が入ってきた。たまたま職場が一緒になった、見目三十歳前後の女性が、このお店について知っていたのだった。以下は彼女の言だが、劣化の進む私の記憶力を振り絞った再現文章である。

「私の友達が最近行ったんです。1時間半待ちとか言ってました。私も行きたいんですけど、まだ行ってないんです。そんなに長い時間待てるほど、私、女子力が高くないから」

 私は妙に感心してしまった。“女子力”という言葉はこういう使い方をするのか、と思った。女子力の高い女性は、相当長い時間を待ってでも美味しいものを堪能する、という内容のいわば例文である。

 自分の女子力を分析した彼女の自己評は面白かったが、男性からはまた別の見方になる。彼女の分析も話しぶりも可愛げがあり、大変女性らしさが感じられたから、私には「女子力が高い人」に感じられたのだった(この点、異性の私がさらに詳述するのは、気味悪がられそうなので、もうやめにしよう)。

 さて、パンケーキ屋さんの話から完全に逸れたが、わが家ではそのお店に行く目処が立っていない。暑さが和らぎ、過ごしやすい秋になればと思うが、そうなればそうなったで、また新たな客層の行列ができている気がしてならない。私の場合、女子力の高低を云々する以前に、混雑や人ごみが苦手なのである。いつ頃どの時間帯を狙って行くか、どこかで妻に相談することにしようと今ごろ考え始めている(私の見立てでは、妻は女子力が高いから、タイミングは気にしないかもしれないが……)。

(2015年8月14日記)

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