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2015年7月17日 (金)

エンサイマダ

 我が家はよくパンを買う。街のあちこちにあるパン屋さんで、菓子パンや総菜パンを買って、品評しながら妻と食べるのである。人口の多い町に住んでいるので、パン屋さんには事欠かない。普段から7~8軒ほどのお店を利用している(買いに行くのは専ら私の役目だけれども)。

 七月某日、聞いたこともないパンを買った。パンを包むビニール袋には、“エンサイマダ”と印刷された商品ラベルが貼付してあった。普段はパンの種類や味、組み合わせを吟味してから購入するのだが、この日はなぜか、「何だろう?」という興味がまさってつい買ったのである。

 家に帰って早速妻をつかまえて“エンサイマダ”の意味を聞いてみたが、「知らない」と言う。挙句には、こんなことを言いだした。

「両手を合わせて頭を垂れて、「エンサイマダ」って言うんじゃないの?」

 語感が何やら、人に謝ったり挨拶するときのお辞儀っぽいという。「さすがにそれが、パンの名前にはなるまい」と思ったが、その日は正解不明のままやり過ごしてしまった。

 日付が変わって翌日。私が所用で外出している間に、妻がネットで調べた。するとどうも、エンサイマダとは“スペイン(マヨルカ島)発祥のミルク風味のうずまきパン”のことと判明した。読者の皆さん、知っていましたか?(博学ぶって知っているフリはいけませんよ)。

 それにしても、こんな新種のパンが“自己紹介”もなしに、パンの包装に堂々と登場しているとは!私より齢を重ねている高齢者などは、さっぱり何のことやら分からないだろう。私も妻も、世事に疎くなってきたということであろうか。これは危険な兆候である。もっとアンテナ高く生活しなければならない、と思った。

(2015年7月17日記)

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