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2015年6月23日 (火)

お昼寝が好き

 はっきり意識したのは中学生の頃だが、私は昔から寝るのが大好きであった。中学三年生の時、卒業を前にしてクラスの女子から沢山(?)サイン帳が回ってきたが、<好きなこと=寝ること>と書いた記憶がある。当時から私には考えすぎる癖があったせいかもしれない。長時間起きていると、考えすぎて疲れてしまう。だから、寝るという回避行動(現実逃避?)を好んでいたのかもしれない。

 今も寝ることは好きであり、昼寝もできるだけ取っている。私が昼寝にいざなわれる構造は分かりやすい。昼食を取ってお腹が満たされると、血液が胃の消化に回るせいで眠くなるのである。かつて、勤め先の同僚だったI君は私と逆で、「昼食を取ると元気が出てやる気が増す」と言っていた。私は空腹感があるほど仕事の能率が上がった方だから、人によって違うようである。

 派遣で仕事をする時も、私は自分のスタイルを貫いている。昼食休憩を一時間取れる場合は、休憩室で自前のお弁当(大抵は総菜パンを用意)を食べた後、そこで三十分位、机に突っ伏して寝るのである。周囲の人の目はあるのだが、気にしないようにしている。その職場でずっと働き続けるわけではないから、要は割り切りの世界である。

 順番が逆かもしれないが、ここでエピソードを一つ紹介しておきたい。寝ること・起きることというのは、人によっては職業の選択や仕事の仕方に直結することもありうる。以下は、作家・ジャーナリストの日垣隆さんが、サラリーマン時代を振り返ったエピソードである。

《私はサラリーマン時代、朝、会社に遅刻しないように起きることが、どうしても苦手でした。(中略)劣等感の塊でした。皆ができていることが、自分にはできないのですから。

 会社に行ってからの仕事ではなく、朝、会社に行くために起きることにエネルギーを使ってクタクタになっているのは、同僚や先輩を見渡しても、どうやら私だけでした》

《仮に私が歯を食いしばって会社員を続けていたところで、仕事に注ぐべきエネルギーの半分以上が「毎朝定時に出社する」というルーティンに奪われ、たいした成果も出せなかったと思います》

(『折れそうな心の鍛え方』(2009年発行、日垣隆著、幻冬舎))

 朝も時間があればできるだけ寝ていたい私は、この話にいたく共感した覚えがある。日垣さんは私よりも“重症”に違いないが、こうした傾向がある人は、早いうちから自分に合った仕事を考えた方がいいだろう。人間には変えようがない得手不得手というものがある。

 そういえば先日、“ヒヤリ・ハット”があった。職場の休憩室で昼寝から目覚めると、部屋には誰もおらず、ついていたテレビも消されていた。「寝過ごしてしまったか?!」と大慌てで腕時計を見ると、午後の開始の五分前で、「危ない危ない」と冷や汗をかいた。しかし、それでも昼寝をやめるつもりは今のところない。「いつもより早く食べて突っ伏せば大丈夫」と高を括っている昔からの自分がいるのである。

(2015年6月23日記)

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