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2015年5月31日 (日)

実家に住んでるの?

 派遣社員としての仕事は、私には刺激的なところがある。ある職場でのこと。その日は業務量が目立って少なく、午後の早い時間に社員の方から口頭で、「今日は早くあがれる方は、あがって頂いて結構です」とのお知らせがあった。こうなると、早速派遣社員の間で「どうしようか?」とざわつく動きが広がる。仕事がないなら収入が多少減っても早く帰って家のことをしたいと考える人もいれば、定時まで粘ってその日の決められた稼ぎを確保したい人もいるからである。

 多くの人が「帰る」「帰らない」の探りを兼ねた情報交換の会話を始めた頃、近くの席にいた中年の女性が私に向かって臆面もなくこう話しかけてきた。

「私は主婦だから早くあがっても構わないけど、(あなたは収入が減って)困るんじゃない?」

 これには驚かされた。なんという無遠慮でぶしつけな質問だろう。一瞬あっけにとられたが、そのままやりすごすのも言われたことを暗に認めるようで癪だったので、平然と「そんなことありませんよ」と返したところ、二の矢が飛んできた。

「実家に住んでるの?」

 私は再び驚かされた。(どこに住もうがあなたには関係ないでしょう)と思ったが、そういうことか!と妙に納得した。私のように中途半端な年齢で派遣社員として働いている男性は、親と同居している(悪く言えば“パラサイト(寄生)”している)と推量されるということを初めて悟ったのである。同居していないと、なかなか生活できないだろうという見立てである。

 「住んでいません」とさらっと言って、私は会話を打ち切った。私は実際には、①本名での仕事(派遣社員はこれに含まれる)、②ペンネームでの仕事、③個人投資家としての投資、の三本柱で生計を立てているのだが、この人と会話を続けて、そうした個人的なことまで開示する気には全くならなかった。

 ここである識者のユーモアを拝借し、私流にアレンジしてみたい。これを読んで頂ければ、私の気持ちを汲み取って頂けると思う。

<世の中の女性は、“好きな女性”と“とても好きな女性”の二つに分けることができる。先に紹介した中年女性のような介入好き・詮索好き・噂好きは、“好きな女性”である>

(2015年5月31日記)

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