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2015年3月26日 (木)

不機嫌になった電話

 春めいた陽気になってきたある日のこと。外出先から帰ってきて、少し疲れていたので昼寝を一時間ほどすることにした。妻は不在だったので、誰にも迷惑をかけず、誰からも迷惑をかけられない完璧な昼寝になるはずであった。ところがである。急に家の電話が鳴った。無理やり起こされて電話に出ると、私が以前勤めていた金融機関の者だという。そして、次のように言ってきたのである。

「この度、柏本様を担当させて頂くことになりましたKと申します。コールセンターからお電話させて頂いております」

 これには参った。以前、その金融機関の店舗で定期預金を作成した時には、「私が担当を致します」と名乗った人がいたが、それっきりとなっていた。私自身が仕事を替えて引っ越しもした結果、取引している店舗に行く機会が今はないので、それっきりは自然な流れである。しかし、急に自宅に電話がかかってきて、「担当させて頂くことになりました」と言われても困惑するばかり。しかもコールセンターからの発信ということなので、金融機関の社員ではないのでは?という疑念すら湧いてきた。私の認識では、一般にコールセンターは外注されていることが多いからである。電話の主はこうも口にした。

「今お勤めの職場は、取引頂いている店舗のお近くでしょうか?」

 なぜそんな質問に答えないといけないのだろうか、と思う。どこでどのような仕事をしていようと、初めて電話をかけてきた人に、すらすらと話すような内容ではないだろう。

「今後は私にお電話頂きますと、店頭での待ち時間を短くしてお取引頂けますが」

 私は、基本的にはATMで用が足りている旨、ぶっきらぼうに答えた。ATMでは終わらない手続きがあっても、店頭で番号札を取って順番を待てばいいだけである。その新しい“担当者”に電話をすれば、その待ち時間がなくなるのだろうか。そんなVIP待遇のようなサービスを、資産家みたいなぶ厚い個人取引をしていない私が期待できるのだろうか。疑問は尽きなかったが、すでに不機嫌になっていた私はそっけない話しぶりに徹し、電話を終わらせる方向へと舵を切っていた。

 今考えると、株高が進んでいる経済状況の下、その担当者は実は資産運用か何かの案内をしたかったのかもしれない。しかし、いきなり電話をかけてくるというのは相当粗いアプローチであろう。電話というのは、大きな音を鳴らして「私と話すように」と迫る行為なのである。しかも今回のようなケースでは、相手が本当にその金融機関の人間かどうか確認できない(詐欺を狙った嘘の電話かもしれない)。こうした連絡は電話ではなく、顧客が自分の都合で時間を取って対応できるメールにしてほしいと思う。

 
昼寝を中断された私は、(普段は滅多にないことだが)怒りがおさまらず、寝付くことなくそのまま起きてしまった。このブログに記したのは、溜まったストレスを発散せんがためである。

(2015年3月26日記)

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