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2015年2月28日 (土)

パソコン無縁人

 以前あるテレビ番組で、俳優の加藤晴彦さんが「パソコンはやらない(扱えない)」と仰っていて、今どきこんな人もいるのかと大層驚かされたことがある。加藤さんはアラフォーだから、世代的に見て、お年寄りに多い機械音痴というわけではないだろう。生活信条のようなものをお持ちで、パソコンに頼る生活はしないようにしている、といった印象を私は受けた。

 パソコンが世に本格的に普及し始めたのは、ウインドウズ95の発売がきっかけだったと記憶している。そうすると、以来二十年余りの時間が経っていることになる。社会、生活のインフラとしてすっかり定着していると言っていいだろう。

 しかし、だからといって、パソコンを使わないのが駄目というわけではない。パソコンに向ける時間を、人と会うことや読書、何らかの創作活動など、自分の好きなことに振り向けられるからである。それで当人に不満がなければ問題ない。時間の使い方のポートフォリオに、パソコンが含まれないということにすぎない。

 私が加藤さんの話から興味深く感じたのは、「俳優業はパソコンなしでやっていける職業であるらしい」という気付きである。昨年の今頃(正確には2月25日)、このブログで『人づきあいのいらない職業』の一例として“将棋のプロ棋士”を挙げたことがあるが、これに通ずるものがある。役を演じる“俳優”という職業には、パソコンを扱う能力は必ずしもいらないと言えるだろう。

 
私自身、パソコンのない世界には少し郷愁を感じる。学生時代~社会人になって数年後迄の方が、現在よりも「沢山の情報に繋がらなければ」、「情報やデータを速く処理しなければ」といった強迫観念めいたものが少なかったように思う。今の私は、このブログに原稿を投稿するためと、好きな将棋の棋譜等を見るためにパソコンがないと困るが、スマホやタブレット端末は持っていないし、LINEもしておらず、新しいIT関連ツールからは距離を置いている。着実に加齢は進んでいるが、“退行”気味なのである。加藤晴彦さんにこの“退行”というご認識はなさそうだが、私は勝手にちょっとした仲間意識を感じている。

(2015年2月28日記)

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