« 藤田晋氏の「プログラミングを受験科目に」に賛成 | トップページ | 害を加えぬこと、喧嘩をせぬこと »

2014年12月 5日 (金)

男性の働き方を考える

 妻が人から聞いたこんな話をしてくれた。その人は、職場で何人かの派遣スタッフの女性が噂話をしているのを聞いたらしい。その噂の主は、同じく派遣スタッフの“働き盛りの男性”だったという。女性たちの関心事は、「その男性はどうして派遣で働いているのだろうか? 何か事情があって勤め先を辞めたのではないか?」ということだったそうだ。

 面白そうに妻は私にその話を披露してくれたのだが、「あなたもそう見られるかもよ」というニュアンスが言外に含まれていた。私は長期で仕事をしてはいないので、毎日顔を合わせる女性陣の話題に上るはずはないが、短期の仕事は時間に余裕のある時に入れることがあるので、私に関心を持つ女性がいれば(?)、先の“働き盛りの男性”と同じ目に遭っている可能性はある。まあ、仮に“同じ目に遭っている”としても、何かプライベートな質問されるわけでもなく実害は一切ないから、奇矯な態度で接せられたり、興味津々といった視線を投げかけられない限り気になることはない。

 それにしても、こうした噂話がされる土壌が今も社会にあるとすれば、私には少々驚きである。スーパーに行けば、レジ打ちをしている男性も現在は多いし、ここ数年で浮き彫りになってきた事象で言えば、親の介護をするために離職して短期の仕事に移行している男性も少なくないと聞く。良し悪しは別として、男性の働き方も、その人の価値観や置かれた状況に応じて、人それぞれの時代になっていると思うのである。

 私は個人的に、“エリック・ホッファー的生き方”に憧憬を抱いている。エリック・ホッファー(19021983年)はアメリカの社会哲学者で、サンフランシスコの港湾で肉体労働に従事しながら図書館に通って本を読み続け、その後大学教授になったが、それでも肉体労働はやめなかった思索の人である。肉体労働と知的労働の両立という点が、私は非常に気に入っている。ステレオタイプ的でない生き方のお手本に私には映ったのである。

 カテゴリーは異なるが、比較的最近の事例で言えば、元プロ野球選手・石井一久さんの転身には唸らされた。石井さんといえば、ヤクルトスワローズやドジャースで活躍した一流のピッチャーだが、現在は吉本興業の契約社員になっておられる。てっきりタレントとして所属されたのかと思っていたところ、そうではないのだから、身の処し方というのは色々だと感じさせられたのである。

 今まで長い間、女性の働き方を束縛したり、型にはめてきたのは主たる働き手の男性であった。しかし時代は移り変わってきた。重ねて書くが、男性にも柔軟な働き方というのが今は存立しうるのである。女性が男性の働き方を色眼鏡なく見るようになればよいなあと思う。私はそういう時が来るまで、持ち前の鈍感力(?)ややり過ごす力(??)を発揮するつもりでいる。

(12月5日記)

« 藤田晋氏の「プログラミングを受験科目に」に賛成 | トップページ | 害を加えぬこと、喧嘩をせぬこと »

女性・女子論」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

生き方・人生論」カテゴリの記事

職業観・勤労観」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573382/60766050

この記事へのトラックバック一覧です: 男性の働き方を考える:

« 藤田晋氏の「プログラミングを受験科目に」に賛成 | トップページ | 害を加えぬこと、喧嘩をせぬこと »