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2014年12月23日 (火)

職業的良心

先日雑誌を読んでいて、作家・元外務省主任分析官の佐藤優さんの文章にハッとした。以下はその抜粋である。

《職業的良心として、「読者です」と言われた場合は、丁寧に対応しなくてはならない。作家は本や雑誌が売れることで糊口をしのいでいる。読者がこれらの出版物を購入してくれないと、作家の生活が成り立たなくなる。したがって、話しかけてくる読者に対応しないという選択肢は筆者の場合は絶対にない》
(『週刊東洋経済』(2014111日号)「知の技法」)

 
“職業的良心”という言葉に久しぶりに接した。すっかり忘れていた概念であった。私は作家というカテゴリーに含まれる人間ではないが、ハッとさせられたのは、先日上梓した『ダイジェスト版 男の本格節約術』につき読者の方から感想メールを頂戴したのに、返事をしないまま何日も、いやゆうに十日以上経過していたからだ。すぐに返事をしなかったのは、私が日々のルーティーン以外のことをする気にならなかったのが原因であり、ひとえに私の問題であった。佐藤優さんの考え方に触れ、自分の態度を深く恥じることになった。

 改めて感じたのだが、本はブログとは決定的に違うのだ。無料のブログでは「読みたい方は読んでください。気に入らなかったり飽きてしまったら、どうぞ読まないでください」というスタンスが通用し、感想メールに返信しなければならないとは必ずしも思わないが、お金を出して買って頂く本の場合、そのような突き放した応じ方は不遜というものだろう。

 結局、感想メールを気にしつつも私がすぐに動かなかったのは、生来の面倒くさがり、陰欝な冬の気候による意欲の低下に加え、本とブログの違いに関する認識の甘さに起因するものだと私は結論付けた。この点は来年、いや今日からでも改善しなければいけない。そもそも私の場合、貴重な感想メールを頂くこと自体が決して多くはないのだから。

(12月23日記)

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