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2014年12月 3日 (水)

仕事との距離

 『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(日本語版)』(20149月号)を読んだ。特集『一流に学ぶハードワーク』で、久々に日本電産・永守重信社長の言葉に触れた。永守社長はほぼ年中無休で働き、“知的ハードワーキング”を掲げる企業トップとして知られる方である。

 永守社長にとり、経営者としての仕事は天職と呼べるものになっているようだ。この特集には、次のような文章がある。

《幸い、いまのところ仕事以外に楽しいことが見つかる予感がしません。むしろ、こんなに楽しいものはないとさえ思っています。(中略)休みの日に働くのも、仕事をするのが心から楽しく、気持ちがいいからです。大事なのは、エンジョイすることです。エンジョイしながら仕事ができれば、これ以上幸せなことはないのではないでしょうか》

 さらに、《成功するまでやり切るから、ストレスが溜まらない》、《仕事のストレスは仕事で癒す》とあり、ここまでくると常人ではとても追いつかないレベルである。

 しかし、永守社長は昔より少し穏やかになられたのか、次のようなことも合わせて仰っているのである。

《俺は偉くならなくていい。人生をエンジョイできればいい。それが素晴らしい人生だったと心から思える人ならそれでいいのです》

 
私には、こちらの文章の方が心地よく聞こえる。仕事との距離は、各人それぞれであってよい。また、今の距離の取り方と、将来の距離の取り方が違ってきてもいいだろう。人の人生を俯瞰した時、仕事が先にあるのではなく、自分個人の意思や価値観が仕事よりも先にあると思うからである。

 
極端に聞こえるかもしれないが、「食うに困らぬだけの必要最小限の仕事で済ませたい」という考え方もありうるだろう。結果大変なことになるかもしれないが、生じる結果全てを自分で引き受ければよいだけのことである。私自身はどういうスタンスかと言えば、今は「無理のないほどほどの仕事量で、人生をエンジョイすること」に重きを置いている。

 率直に書けば、この《ほどほどの仕事量》というのが曲者で、“週3日ペースで働く”というように一定しないのが悩ましくはあるのだが、その程度の起伏は人生にはつきものだろう。繰り返しになるが、自分の意思や価値観があくまで優先するのであり、それをベースに仕事との距離を測り続けようと考えている。これでも、人生をエンジョイするという点では、永守社長の考え方と繋がっていると思う。

(12月3日記)

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