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2014年10月 4日 (土)

夢との付き合い方

先日、『予想どおりに不合理』(2008年発行、早川書房)で知られる米経済学者・ダン・アリエリー氏の最新刊『お金と感情と意思決定の白熱教室』(2014年発行、早川書房)を読んだ。このなかに、とても気に入った一節があった。

《(家の電気代は)月末になると自動的に引き落とされて、直接見ることはない。見えるものは気になるけど、見えないものは気にならない》

 この通りだなあと思った。過去に遭遇した嫌なことや嫌いな人も、今現在目に見えなければ気にならない。見えないから、心の安寧を保って生活できている面が多分になると思ったのである。さらに、この一文からは、次のような処世訓・人生訓を導き出すことができるとも感じた。

《気にしたくないものは、見えないようにすればいい》

 
「君子危うきに近寄らず」ではないが、嫌なものは見えないように自分の行動を変えればいいということである。ニュースばかり見ているとネガティブなものの考え方になりがち、と言われることがある。それは明るい出来事などよりも、悲惨な事件や事故がニュースになることが多いからであろう。であれば、ネガティブに偏らないようにするには、ニュースを視聴する機会を減らすことが一つの対策となる。

 先の本に出会う前から、私は“見えないようにする習慣”、例えば“嫌なことは思い出さないようにすること”を心がけて生活してきた。これは今までずっと効果的であった。にもかかわらず、数日前、これでは防げなかった事態が起こった。“忘れよう忘れよう”としていた女性が、夢に出てきたのである。目が覚めて暫くすると、どんなシチュエーションだったかは思い出せなくなったが、とにかくその女性が夢で目の前に現れた。これには驚いた。

 これは、精神分析の創始者フロイトの『夢分析』で調べるような世界なのだろうか。夢に出てきたということは、無意識のところで、私が彼女を気にしているということなのかと思った。ひと言彼女に、弁解したい、謝りたいという気持ちがないわけではないが、私の中では「もう過去のことなんだ」と割り切り、折にふれ考えないようにしようとしてきた人なのである。

 
私はそもそも、「何でもやればできる」といった類の全能感を受け入れられない人間だが、自分の思考や感情はある程度コントロールできると思っている。しかし、さすがに夢の世界まではコントロールがきかない。この夢にはショックを受けたが、ブログに書き始めて、ようやく自分が冷静になってきた感じがする。そして、夢の世界ばかりは「あるがままに受け止める」しかないかな、と思い始めている。

(10月4日記)

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