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2014年9月 8日 (月)

ややこしい食べ物の話

 近くのスーパーでのこと。ちらしに載っていたリンゴを買おうと売り場に行くと、「長野県産 つがるりんご」と表示されていた。つがるなのだから青森県産の間違いではないかと思って、家に帰って調べてみて疑問が氷解した。表記は正しかったのである。どういうことかは最後に明らかにしたい。

 
このスーパーでの一件で、『ガイアの夜明け』(テレビ東京)で729日に放送された『“和牛(WAGYU)”  その知られざる真相』を思い出した。番組によると、二十年前に日本から輸出された和牛が海外で育てられ、今や世界各地で美味しい“和牛(WAGYU)”として売られているという。和牛の遺伝子が海外に流出したことで、難しい対応を迫られている国内生産者の姿が紹介されていた。私はスーパー等で牛肉を買う際に意識したことはなかったのだが、“和牛”は品種を指し、“国産牛”は日本国内で一定期間以上肥育された牛ということで、両者は実は別物であった。このため、豪州産の和牛もあれば、アンガス種の国産牛もありうることになる。

 さらに番組で自分の不明を思い知らされたのは、美味で知られる『神戸ビーフ』についての説明であった。『神戸ビーフ』は、《兵庫県産の但馬牛のうち、基準を上回ったと認定された牛肉》であるとのこと。『神戸ビーフ』の牛は、但馬牛であるとは私は知らなかった。普段、食品添加物を気にして外食・中食(お弁当)は控えめにしている私だが、生鮮食品のことももう少し知らなければいけないなと痛感させられた。

 
さて、冒頭に戻って「長野県産 つがるりんご」の答えである。ネットで調べたところ、つがるりんごは、《青森県りんご試験場において紅玉とゴールデンデリシャスを交配したものを育成した品種》であった。つがるは品種だったのだ。ネットにあった資料には、つがるりんごの産地は長野県が全国生産量の4分の1を占め、青森県に次いで第二位とあった。「長野県産 つがるりんご」は正しかったのである。

 ちなみに、このつがるりんごのことを妻に聞くと、「知らない」という返事であった。感覚の域を出ないが、品種と産地をきっちり区別して理解している一般消費者は、かなり少ないのではないだろうか。そう思って自分を慰めてはみたものの、自分の口に入り健康を左右する食べ物のことゆえ、もう少し関心を持って生鮮食品についても勉強しようと思った次第である。

(9月8日記)

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