« 姜尚中さんの講演を聴いて(その3) | トップページ | 羞恥心のない容疑者たち »

2014年7月30日 (水)

衝撃!老婆置き去り事件

 6月24日に事件は起きた。私は、病院から帰る妻とディスカウントストアで待ち合わせをした。そこで一緒に買い物をし、自転車に乗ってきた私がレジで支払いをしている間に、妻が先に店を出て広い通り沿いに歩いて行った。妻は徒歩、私は自転車での移動だったので、時間差を利用したのである。

 
店を出て自転車に乗った私は、ほどなくして前方に妻の後ろ姿を認めた。すると一人のおばあさんが、自転車を漕いで車道の端を向こうからこちらに進んできて、歩道を歩く妻の真横に差しかかったところで、バタンと倒れたのである。

 
おばあさんなので、自転車を持ち上げて立つ力がない。立ち上がれないまま、何秒も自転車と一緒に倒れ込んだままだった。なのに、妻は全く気付く気配がない。私は慌てておばあさんのもとに近寄り、抱え起こした後で、先を進む妻に「ちょっとー!」と大声をあげた。きょとんとした表情で、ようやく妻が振り返って歩いてきた。一方で、異変に気付いて停まってくれた車もあった。女性が停車をして「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのである(世の中捨てたものではない)。

 
真横でおばあさんが転倒したのに気付かずに、すたすたと妻が歩いていったのには驚いた。まるで、無視しているかのように見えたのである。私はこれを、“老婆置き去り事件”と命名した。ここで妻の名誉のために書いておくと、決して非道な人間ではなく、ちょうどおばあさんと逆の位置にファミリーレストランがあって、新しいデザートメニューののぼりが掲げてあったので、妻はそれに目を奪われていたのである。それにしても、何たる視界の狭さ!私はこのネタで、一か月余り妻をいじることになった。

 
そういう妻もなかなかである。妻は翌7月に何回か友達に会いに出かけたが、この“老婆置き去り事件”は、どの友達からも笑いを取った鉄板ネタになったようだ。私が自分の友人に話すのは、妻を茶化しているようで心がざわつくが、妻が自虐ネタを披露するのは問題ない。いや、このブログに書いたことで、私は一線を越えてしまったかもしれないが……。それほど、私にはこの事件は衝撃的だった。

 
ある時、「素人じゃ無理だけど、あの事件、『人志松本のすべらない話』に出せそうなネタじゃない?」と妻に言ったところ、「笑えな~い」と却下されてしまった。さすがに“老婆置き去り”は刺激が強すぎるか。

(7月30日記)

« 姜尚中さんの講演を聴いて(その3) | トップページ | 羞恥心のない容疑者たち »

」カテゴリの記事

生活全般」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573382/60026200

この記事へのトラックバック一覧です: 衝撃!老婆置き去り事件:

« 姜尚中さんの講演を聴いて(その3) | トップページ | 羞恥心のない容疑者たち »