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2014年6月13日 (金)

妻の叫び声

 6月6日午後のこと。台所から妻の「キャー!」という叫び声が聞こえた。何事か思って急行すると、米びつの中に小さな虫がいるらしい。どれどれと思い目を凝らすと、長さ数ミリの細い蛆虫が体を動かしていた。米びつのお米を全部紙の上に広げてみたところ、二、三十匹いただろうか。仏教の教えから命あるものの殺生を好まない私だが、「申し訳ない」と心の中で唱えながら、一匹ずつ駆除していった。

 
虫の原因ははっきりしていた。米びつに入れていたお米は人から頂いたものだったので、もらった当初から袋に入ったお米に虫がまぎれていたに違いなかった(私は老眼が進行しているせいか、全く気付かなかった)。もう何日間かはそのお米で晩御飯を作り食べていたので、妻はゾッとしていた。私は、「お米は研いでいるから水で流れたかもしれないし、残っていても炊飯器の中で煮沸されているから問題ないよ」と言ったものの、妻の表情はさえないままだった。

 
昨日エピソードを披露したように、『妻のトラップ』にかかることが多い私だが、妻は虫が大の苦手なので、家の中やベランダで虫が出ると、この時ばかりは私はヒーローに崇めたてられる(←今日はこれを言いたかった!)。ヒーローなのだから、慌てるそぶりなど決して見せない。整斉と敵を駆除しさえすれば、妻に「ありがとう。助かったわ」と感謝されるのである。

 
残念なのは、ヒーローが活躍した効果が、翌日にはなくなってしまうことである(崇められる持続時間が短い)。また普段の日常が始まってしまうためである。かといって、時々虫に這い回ってほしいとは思わない。もうすぐ夏の警戒期に入るが、“ゴ”で始まる虫は、かつて昆虫少年だった私も大嫌いである。そうするとやはり、ヒーローの出番はないが、虫のいない平和な家庭が一番、ということになるだろうか。

(6月13日記)

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