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2014年5月 6日 (火)

みょうがの話

 誰でもあるに違いないと思うが、あまり口にしない食べ物が存在する。私の場合、その代表格がみょうがで、きつい匂いから妻が好きではないこともあり、我が家ではお金を払ってまで買って来る食材にはなっていない(生産者の方、ごめんなさい)。

 
そんなみょうがのことを書いたショート・エッセイがあった。英文学者・文学博士の外山滋比古さんの、文字通り『みょうが』というタイトルの文章である。

《うちの庭はよほど地味がわるいのであろう。草花を植えてもたいてい枯れてしまう。数すくない例外に、みょうががある。これは毎年、元気に茂っている。近くに茗荷谷という町名があり、地下鉄の駅名にもなっている。昔はみょうががよくとれたのだろう。うちのみょうがも、その流れかな、と思ったりする》

(『茶ばなし 全百五十話』(2014年発行、外山滋比古著、展望社)

 
これを読んで思い出した。実家の庭にもみょうがが自生しているのである。母親は歳を重ねるにつれ、身体に負担のかかる庭仕事をしなくなったため、かつて畑のように土を掘り返していた時期もあった庭は、今は雑草がはびこっているが、日当たりの悪い場所でみょうがが逞しく残っているらしい。母は、「勝手に芽を出すのよ」とか「根が土に残っているから生えてくるのよ」と言う。帰省するとよく、母が知らないうちに庭に下りて採ってきて、酢の物などと一緒に食卓に出してくれる。これが結構いけるのである。

 
とここまで書いてきながら、みょうががいつ旬だったのか、そういうことは私の頭に入っていないことに気付いた。今日のこのテーマが、今の季節に沿ったものなのかどうか…。「いつが旬なのか知らないの?」と言われるかもしれないが、今度母に聞いてみることにしよう。

(5月6日記)

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