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2014年2月17日 (月)

季節はずれの話

 私は現在埼玉県に住んでいるが、14日(金)・15日(土)はこの冬二度目の大雪であった。2月8日の大雪からあまり日が経っておらず、遠く離れたアメリカでも一部地域が雪で混乱したとのこと。世界的に気候変動が激しさを増しているのかなと少し心配になる。

 
雪がしんしんと降り積もるなか、解剖学者・養老孟司さんの著書『バカの壁のそのまた向こう』を読んだ。季節はずれになってしまったが、そのなかで「そうそう!」と膝を打ちたくなる文章が綴られていた。

《(20108月下旬の鎌倉市内で)驚いたのは、ニイニイゼミがたくさんいたことである。以前なら梅雨明け後の十日くらいでいなくなり、アブラゼミやミンミンゼミと入れ替わったはずなのに、八月下旬まで元気で活動している。こういうことも、きちんと調べておいたほうがいいなあと思った。環境が変わるといっても、本当にはどうなったのか、なかなか正確なデータがない》

(『バカの壁のそのまた向こう』(2013年発行、養老孟司著、かまくら春秋社))

 さすが、昆虫採集を趣味とする養老さんの観察眼だなぁと唸った。昆虫の生態の変化は、地球環境で起きていることを知る手掛かりになる。私も昨年の夏から秋にかけて気づいたことがある。日付を記録しなかったのは失敗だったが、金木犀の甘い香りが匂いだしたある日、なんとツクツクホウシがまだ鳴いていたのである。金木犀といえば秋だが、ツクツクホウシは最終盤に登場するセミとはいえ、季節は夏である。この二つが時期的に重なり合うなんて、一体自然はどうなっているのだろうかと気になった。人間の生活ばかりでなく、自然そのものが季節感を失いつつあるのは実に不思議かつ危うく思えた。

 
そういえば、この本に書いてあったことだが、地球の温暖化が進むと大雪が降りやすくなるらしい。温暖化は、必ずしも暖冬を意味するというわけではなさそうである。このぶんだと、来年の冬も大雪を覚悟しておいた方がよさそうだ。

(2月17日記)

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